今日は1月7日、ガリレオは1610年のこの日の夜から3月2日までに及ぶ木星の観察から4つの衛星を同定している。このことは『星界の報告』に書かれており、その時彼が使ったのが自製の「筒眼鏡」である。これはtelesocopiumと名づけられており、今の望遠鏡にあたる。倍率は約30倍だったという。この望遠鏡は「あるオランダ人」が作ったとされている。 ガラス球に光の屈折作用があることは古代ギリシャ時代から知られており、眼鏡は13世紀末にはイタリアで発明されている。ガラスの研磨技術が発達してガリレオの時代に精密な観察が可能となった。 眼鏡から望遠鏡への発展は今からするとなんということもないような気がするが、当時からすれば紙飛行機から実際に空を飛ぶ飛行機のような飛躍ではなかっただろうか。 その後まもなく顕微鏡が発明され、人間の認識範囲は肉眼の世界から一気にマクロコスモスとミクロコスモスへと拡大する。 今から約400年前のイタリアの夜空はどんなだったのだろう。