それから

　佐藤愛子さんは一族の歴史を十数年かけて書く事で、佐藤家の荒ぶる血を収めたが、私はノワタリさんのお供をすることで、土地の浄化と先祖事が納まった。こんな機会を与えられた事にとても感謝している。

前回「すべて解消」と書いたが、母方の先祖事は半年かけて４００年前からの当主夫婦の戒名と４つある繰り出し位牌を書き写して幕末以降の先祖の戒名を調べて過去帳を作り、やっと今年の春のお彼岸にまた、ノワタリさんのお力をお借りして出来上がった。

お彼岸のさめに間に合ったので、母は嬉しそうにうちの先祖だけでなく、実家の方にもお霊供を供えた。高祖母のおチョウさんは自分の思い通りになったのでのにんまりと笑っているのではないかと思う。

「あなたのように両方の先祖がかっちり出来たのは余りないわよ。」とその時言われたが、それで万々歳と感じる事は無かった。

先祖の因縁とか土地の浄化とかはもう全く心配ないが、やっと人並みのニュートラルな状態になっただけと思っていた。しかし、ノワタリさんがおっしゃるには先祖の守りも強くなったそうであるが、そう感じるのはもっと先であった。

今年に入り、現実問題として私が片づけなければならない事が次々と起きて来た。いくら物ぐさな私でもするしかないのである。

１月に転倒し右の上腕骨折、やっと肩が動かせるようになった５月下旬の予期せぬ家の改装、そして活を入れられるように仕事の取り組み方と生活を見直すことが起きて来た。その間、人も物もすべて不必要な物は処分、縁のあるものは一旦切れたかと思っていたら、繋がったりと自然に流れて行った。

始めはどうしようかと困る事から起きたが、全部救われる結果として現れた。後日それぞれ詳しく書いていくつもりであるが、一つ収まれば、また次と３か月くらいの周期で起きたが、まだまだ続くのであろうと思う。それが次の世代に橋渡しする私の務めらしい。