半月前の父の肝臓の数値はとても高く、特にalpとɤ-gtpは正常値の10倍以上で黄疸が出ているのでそれまで掛っていた市立病院の内科の医者は1時間半待たせた上に処置室のベッドで横になっている父を一瞥しただけで何もせず、外科に回した。
その値だけで、さじを投げたと思われる。
相変わらず黄疸は出ているものの数値は半分近く下がってきた。タカコちゃんのご主人も
「肝臓がんでこんなに数値が急に上がるとは思えない。」と、言われた。
しかし、食べないのでアルブミンのみ数値が下がってきている。つまり栄養状態が良くないという事である。
食べたいと言うものを調理して口元へもっていくが、一口で終わりである。
「讃岐うどんのきちきちしたのが食べたい。」一筋で終わり。
「シラスが食べたい。」「思ったほど美味しくなかった。」と言って、口を引き結び開けないのでほとほと疲れてしまう。
朝の4時から「みかんジュース、日の丸みかんのジュース(搾った)。」
「リンゴジュース、搾ったの。」と、しつっこくせがむ。
朝一番、os1(点滴と同じ成分の飲料)でなく、「普通の水が飲みたいと言うので飲ませた後、今度は氷が欲しい。」と言うが、スムージーを用意しているので渡さなかったら、
「くれないと飲まない。」と言う。
思わず、
「じゃあ、あげるけど飲まなかったら栄養失調で死ぬよ。死ねば。」と突き放すと飲みほし、カップの底を見せた。
万事がそれで食事度に疲れ果ててしまう。
大音量でラジオをかけっ放しで、おむつにすることが出来ず、多い晩は夜中に4度ほど母を起こし、山のような洗濯物である。
今夜は特にひどく、我儘を言って食事を取らず、妹が有機野菜を煮込んだスープを送ってくれたが飲んだのは2度ほどで飽きてしまい父はどういう考えをしているのか分からない。
このままでは栄養失調で亡くなってしまうか、母が倒れるかである。
本人は嫌がったが、手の打ちようがないので、入院するしかない。
「食事を取り、少しでも良くなろうという気があるのかないのか聞いて。」と母に告げた。
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