小松左京の「日本沈没」の事を母が話していたので、読みたくなって図書館で借りる事にした。
図書館でいくら探しても見当たらない為、パソコンで確認すると、確かに貸し出し中ではなくあるようになっていた。整理番号を書きとめ、係りの人に尋ねるとそれは、閉架図書であったので出してきてもらう事になった。
すぐに持ってこられたが、言いにくそうに「あの~、とても汚いんですけど…」と言われた。
それは1973年発行のカッパノベルスだった。一瞬、嫌な気がしたが、わざわざ探し出してもらった事もありこんなに恐ろしく汚い本を見るのは初めてだったが、断る事が出来なかった。後、広瀬隆の「赤い盾 上」と数冊借りて借りて帰った。
数日間、他に読んでいた本もあったのでそのままにしていて先週の木曜日の夜から読み始めた。
カバーも破れたりして汚かったが、中はそれ以上でさすがにベストセラーでよく読まれたのだろうが、折り目、落書きがあったりするだけでなくシミだらけで古さのせいかちょっと臭いもあったので引きながら読んだ。当然、読んだ後は手洗いをした。
久しぶりの小説のはずが、なかなか進まない。この話は昔、藤岡弘といしだあゆみの主演で映画を見たが、ラストシーンでいしだあゆみがうつろな目をしてどこか外国の列車に乗っていた事を覚えている。
2日読んだ所で朝 ノワタリさんからの、「脇をぐっとつかまれてますね~!何かありましたか?」と開口一番に言われた。
「たぶん、本でしょ。図書館の本がとても汚くて、すごい状態なんです。」と言うと、
「そんなに汚い本は多くの人の手を渡ってるから、危ないですよ。清めましたか?」
「はあ~、これはしてません。ロスチャイルドの事を書いた赤い盾はセージの葉を入れてビニールにくるんでますけど。借りる時にちょっとヤバ!とは思ったんですけど、読みたいので探して買います。」と答えた。私の体調は気分的には良くなったものの、この2ヶ月色々と忙しかったのもあり、本調子ではない。
乱読ばかりしているので、今までアマゾンやブックオフで古本を購入したが、本その物のエネルギーが強いのか?元の主の影響は無かった。中古本と言えどもほとんど新品に近く、サッサと売り払うぐらいだから、気持ちも残さず綺麗に読まれた物ばかりで受けることは全く無かったので、多高をくくり甘かったです。
当然、後体を頭の先から足の裏まで清めなければならない。
「それとロスチャイルドの本はまだ読まないほうがいいですよ。まだ、体が不安定ですからね」とアドバイスを頂いた後、日本沈没の冒頭部分で今のように異常季節で読んでいるだけでじっとりと汗が粘り付きそうな35度以上の夏である事から始まり、先日読み終えた副島隆彦の本の内容を話していると、
「もう止めたほうがいいですよ後ろに来てます。危ない!」と言われると同時に、すごい寒気が雷のように走り、足先からしびれが来た。「来た~!」と言いながらを切った。
私のような者を脅しても、何にもならないのにと思う。
これを書いていて思い出したが、「復活の日」も読んでいないが、ただずっと昔大晦日の紅白が終わった後で草刈正雄主演の映画を見た。
なぜか見終わった後、とても気分が悪くなってしまった。その年の1月10日に、飼い猫が1日のわずらいで亡くなってしまった。その前日コタツに上に置いていた湯呑み茶碗にプリーツスカートの縁が当り、畳の上のにコタツ敷きを敷いている上に落ちて真っ二つに割れた。(普通ならば割れっこないはず)それだけでも気持ちが悪かった。
そんな事もあり、この小説は読めないと思う。