いつもココロに太陽を!

~ Me Hana O Ka La I Ka Pu'uwai ~

台湾ノート2015:day2-カフェぶらするなら永康街(ヨンカンチェ)

2015-05-03 | 台湾ノート2015
ディンタイフォンでお昼を済ませ、私たちはそのまま裏路地へ。

ここは東門駅。
ガイドブックでは『お茶用品を買うなら東門へ』と書かれている街です。


軒並み…ではないけれど、嗅覚を働かせれば雑貨のお店に混じって洒落た茶器のお店が見つかります。


いわゆる茶芸館というもの。


茶壺・茶杯…
目の保養には素敵だけれど、ワタシは絶対にこのスタイルでお茶を楽しむ余裕がない女。
ここは見るだけ、冷やかすだけです。


イチ・ジュー・ヒャク・セン・マン…
うわっ!その4倍
高っ



永康街(ヨンカンチェ)は、マンションの1階にカフェや雑貨屋さんがあるタイプが多く、
そこだけひっそり灯りがついています。


曇天の空。
お世辞にもきれいとは言えないマンション(アパート)。


こんな細い路地にも。


だけど、そのお店はどこも洒落ていて、いい雰囲気なの



マカロンなどの洋菓子も売っていた洗練されたお茶のお店。
でもここは店員さんが感じ悪し
お友達にお土産を探していたカナちゃんとミーちゃんは冷やかしじゃなかったのになぁ。
(ワタシはここには欲しいものなし=邪魔な客

カナちゃんに便乗して試飲させてもらったお茶も、日本人の感覚からいうと薄っいの。
これが純粋にお茶の香りを愉しむ濃さなのかな?
クンちゃんと「お湯ですか?」「あと3分、そのまま蒸らしていただけないかしら?」と言ってたほど、どこのお茶も薄いのよー


こんなお茶屋さんもあったけど、こんなところで買う勇気はないなぁ。
おじさんと対面で漢方のように量り売りしてもらう勇気…言葉が通じたとしても、ないですよ。


路地の角に、中国茶を気軽に飲めるスタンドがあったりするのもまた素敵。



「あそこの灯りのお店にも行ってみようか?」


ひっそりした脇道に発見。


【不二堂】茶所在 と書いてあります。
茶ノ在ル所ヨ ってことね。


大きな壺には 高山・凍頂・阿里山 と高そうな品種が並びます。


ここにも、ワタシの欲しいお茶はないかなぁ。
夕べカフェで飲んだお茶がもう一度飲みたいなぁ。


おぉっ!
昨日メモしておいた品種のハンコを発見!

「Excuse me. I'd like to taste these tea.」

それまでこの品種が見つからず、どこも冷やかしだったワタシにとうとう試飲の神が降りてきましたよ


店員さんは快く、お茶を入れてくれます。

「濃くね~。濃いめにお願いね~」とワタシは念じました。

そうして飲み比べた2種類のお茶…
ワタシが欲していたのはカナちゃんの言う通り【文山包種茶】という種類だとわかりました

この鼻抜けの良い香り。
夕べ飲んだお茶と同じだ
わーい



What does it mean this number?

言葉の通じない私たちと、英語で会話してくれる若い店員さん。

It's temperature.

なーるほど!
文山包種茶 は92℃のお湯で入れるのがちょうどいい温度なんだね。
(よーく見たら「℃」と小さく書いてあったけど、ワタシは品番かと思ったの)

結局、今度はワタシに便乗して同じく試飲をしたミユキとクンちゃんもこのお茶を気に入り、
3人がこのお茶を自宅用にお買い上げしました。


日本に帰り、マグカップでお茶を楽しんでいます。


中国茶の時は急須も使わないワタシの作法。
こんなワタシに高い茶器など不要なのです。


好みの濃さになるまで茶葉を開かせて…

あ~
買ってよかったこの香り。

文山包種茶(ウェンシャンポーチュンチャ) は半発酵の、もっとも緑茶に近い烏龍茶で
台湾の文山のみで生産されているんだって。
ほのかに蘭のような花の香り?がするでしょうとネットには書かれているけれど、
お鼻バカのワタシにはそれはわかりません(笑)
だけど、鼻の奥に最後に残るこの香りがたまらなく好き!
蘭かどうかはわかんないけど

自分のお気に入りを見つけるお茶の旅。
楽しかったね。

そして、永康街(ヨンカンチェ)は駅前でご飯を食べてから、場所を移してお茶をするのに最適なオサレ~な大人の街でした

台湾ノート2015:day2-鼎泰豊本店は人だかり!

2015-05-03 | 台湾ノート2015
私たちの無名なホテルじゃ、言葉の通じないタクシーの運転手さんも行けるはずがなく、中山で一番大きそうなホテルオークラに車を停めてもらいました。
ちょうどそこで偶然、午前中単独行動だった友達とも合流でき、4人が揃いましたよ。

今日のお昼は『台湾と言ったら小籠包』のセオリーに従い、小籠包を食べに行きましょ。

ワタシは小籠包はどうでもいい派(なんならこのワタシを感動させてみてよ派)なので、お店のチョイスは他の友達の権限です。

日本にも支店はあるけれど、ここはやはり本場のディンタイフォンに行きたい!という強いリクエストもあり、今日のお昼は鼎泰豊に決定

「鼎泰豊はまずたいていが並ぶわよ~」と会社でも言われていたの。
その価値があるなら並ぶのは全然平気!
…と覚悟はしていたのだけど、初日にツアーのお兄さんがバスの中で鼎泰豊のコースチケットを販売していて、
それを購入すると並ぶ時間が半分以下になるらしい。

鼎泰豊に行ったら外しちゃいけないメニューがあらかじめコースになっていて、1人700元(2,800円)のチケット。
「どうする?」「どうする?」

買っちゃおう!
並ぶ時間を短くできるなら、買ってしまえ!

そうして、東門駅前にある『鼎泰豊 本店』でチケットを見せました。


お店の前はやはり人だかり。
大陸の人、日本人に混じって、西洋の方がかなりいる…
その待ち時間は【70分】だそうです。
それが私たちのチケットで20分(50分ごぼう抜き)になりました。
(優先的に通してくれるチケットなんだね)


15分間街をぶらついてから戻り、湯気の上がるガラスに顔をへばりつけて眺めていたら、あっという間に順番が来ましたよ。

ウナギの寝床のような狭い店内を3階まで上がり、席に通されます。
店内は清潔な感じ。
けれど、狭い…

お料理は4人分にちょうど良い量が出てくるシステム。
コースなのでメニューを見る必要がありません。
お任せ~ってことね。


豆腐かん(干し豆腐)と春雨の冷製


エビ蒸し餃子
4個だとこのバランス(笑)


小籠包は全部で20個。
1人5個はちょうどいいぞ。


あれ?
湯気・・・少なくない?


ピントが合わず美味しそうに見えないね(笑)

あらら
この小籠包、あんまり熱くありません…

ふーふー ジュワ~あちち!
を期待しているとちょっと拍子抜けかな?
ミユキちゃんと2人「これちょっと我慢すれば一気に食べられるね」とささやきあいました。


青菜炒め
ここでもほうれん草。
4人が食べたいのは空芯菜なんだけど…
季節じゃないのかしら?それとも単価の問題?


翡翠餃子とお魚の餃子
ワタシはやっぱり焼き餃子以外の点心が得意じゃない系~
全然感動できませーん。


チャーハンはうまいと評判の鼎泰豊。
必ず頼めと誰にでも言われる鼎泰豊。
うー…ん…
もっとおいしいところをワタシは知ってる気がする
これは大皿にレンゲで食べてこそかも?


ガイドブックで見て気になっていた『カニ味噌小籠包』をワタシのわがままで追加オーダーさせてもらいました。
そしてそれはやはりわがままでした(笑)
カニ味噌の風味?
した?


これも定評のある(らしい)酸辣湯。
ここまで、多すぎず少なすぎず、とてもいいバランスで出されていたのに、
なんでこれだけ大盛り一杯

飲んでも飲んでもちっとも減らない酸辣湯…
もちろん、少ない不満よりは全然いいです。
でも…残しちゃいました。


お世辞にも広いとは言えない造りだけれど、ここ本店から鼎泰豊の歴史は始まり、世界へと広がっていったのだと思うとそれはそれですごいじゃないの。

でも、ワタシにはnextはないかなー。

いつかもっと感動する小籠包に出会えるのか、そもそもがあまり好きではないのか…
それは現時点では不明だわぁ。

台湾ノート2015:day2-国立故宮博物院

2015-05-03 | 台湾ノート2015
「善導寺駅」から「士林駅」へ、板南線と淡水線を乗り継いで行った先は、この旅で最も観光地らしい場所『国立故宮博物院』です。

士林駅から博物院まではバスルートもあるのですが、時短のためにタクシーに初乗り~
台湾のタクシーはイエローキャブ。
雰囲気はニューヨークみたいね。

駅で拾ったタクシー、車体はきれいだけどシートは古く斜めっていて、後部座席に3人で座って両サイドが沈んでいたの。
ワタシは真ん中に座り両足を踏ん張ったけど、右と左に座った2人は身体を水平にキープするのが難しい。
やがてワタシも片方に倒れこんでしまい、降りた時には3人ともが腰が痛いアイタタタ・・・でした



タクシーの運転席は軒並みデコラティブで、造花やポンポン付きのカーテンやら、運転手さんの個性に合わせた飾りがすごいわ。
(運転のジャマじゃないのかな?)

正式な正面玄関から入りたかったけれど、タクシーは第一展覧室のすぐ下に到着し(バスやタクシーが着く所)、歩かずに建物の中に入ることができました。

入場券。

これは昔に教科書で見た記憶があるなぁ。
昔の宮廷の人はこんな硬くて痛い枕で寝ていたのよねぇ。
寝てたというか、髪形を崩さないために首の下に入れて横になってただけ?
おー、考えただけで疲れそう。
【北宋 定窯 白磁嬰児型枕】

ハラウのクラスメートのクミちゃんが
「朝早く行かないと大陸の方がすごいからね」と言ってた意味がここに来てわかったわ。
大陸の方たち、チョー団体さんなんだ!

30人からの団体が何組も・・・まるで小学校の朝礼のように並んでいるの。
そして旗を先頭に順繰りに入口から入っていく。
「うわこの後ろに並ぶの?」とアセッたら、「個人入口」は別にありました。
ほっ

中は撮影禁止なのでお写真なーし

まずは3階に上がり、銅器から・・・
中腰になりながらかなり真剣に見ちゃったねー。

はっ!と気づき、「ハクサイ見なくちゃ!」



ワタシ、ここの3大至宝のことも全く知らずに、クミちゃんに「ハクサイとカクニを見てくるのよ~」と言われても???だったの。
その後、ガイドブックでさんざん目にした白菜と角煮の写真。
「なんなの?これ。こんなの見て感動するのかしら?」

そう思いながら、白菜のある302号室へ向かったら、あー長ーい列ができてるよ
「でもこれだけは見なくちゃね」と3人で励ましあいながら、大陸の方に混じって並ぶこと20分?

順番が来て、室内へ入ります。
302号室には白菜しか展示してないのねー

室内の見取り図は再現するとこんな感じかな?

列を何度か折れてやっと白菜の飾られているガラスケースのそばに来ました。
部分が白菜の見える部分。
それ以外からは見えないよ(人垣がすごくて)。

ワタシは3面を急にゆっくり歩き、ガラスに顔をへばりつけてじっくり見たけれど、後ろからは押されるし、係の方には「早く歩け」的に指示されるしで、まるでアイドルとの握手会のよう?

そうしてご対面したヒスイの白菜。


清 翠玉白菜(しん すいぎょくはくさい)(お写真は公式をお借りしています)

ダウンライトに浮かび上がる翡翠の白菜。
そもそも、こんなカラーリングの翡翠があることが奇跡。
普通はまだらに色が混ざる翡翠がこれだけはっきり配置されることが珍しいらしく、それを白菜に彫刻しようと思った玉匠の遊び心がまた楽しい。
ワタシ、不覚にも(不覚にも?)感動してしまったの。

なんてきれいなの?

葉っぱの部分にはキリギリスとイナゴがとまっています。
この虫の2匹目を見つけられたのも、ゆっくり(執念深く)歩いたワタシだけ。
友達2人は目立つ1匹しか観られなかったそう。
この虫たちは王室の子孫繁栄(多産の象徴)を祈っているとされているんだって。

行くまでは知らなかった白菜の彫刻品のオーラに思いがけず感動をし、もう一つの「角煮(肉形石)」も本当に素晴らしい。
角煮は着色だけど、その石の風合いがまさに角煮で、「よく角煮にしようと思いついたわねー」という感慨が深いわ。

階を2階に移し、今度は磁器類を堪能しました。(銅器より楽しいわ)
ワタシは器好きなので、見ごたえがあったなー

その後、統治時代の日台往復書簡と絵画を堪能し…
残念なのは、ワタシの好きな仏像があまりなかったこと。
けれど、今回の見学は第一展覧室のみで終了としましょ。
まずはここを見ればOKでしょう。

あー、中腰で歩いてたから、腰がイタイね(笑)




外に出て2人を建物前に残し、ワタシは正面玄関の方まで走りましたよ。
全景写真を撮らねば!


士林駅からタクシーで少し走っただけで、もうここは深い森の中。
建物の後ろの森が立派です。


これが正門。
青い屋根の建物がさっきまでいた第一展覧室。


『天下為公』(てんかいこう)…天下もって公と為す。
天下は権力者の為にあるのではなく、そこに暮らす公民の為にあるのだよ。という意味ね。
階級制度の強い大陸の政治姿勢はとてもそうは見えないが…

けれど、そうあるべきだという『礼記』の一節です。


狛犬もでかいっ!


ワタシはまたタッタッタッ(ドスドスドス?)と走って友の待つ方へ戻ります。


上から見た景色。
回りが山に囲まれたこの場所は、空気がシンとしていい気分だわ。
あそこのマンションは、きっと高級なんだろうなぁ。


城郭といった味わいのある建物。


1925年に宮殿内で清朝が持っていた美術品などを一般公開したのが始まりで、その公開から90年なんだね。
ちなみにこの故宮博物院ができたのは1948年とか?
戦火が及ばぬよう離島のこの土地に宝物を移すという開発を昔に行ったんだね。
『生日快楽』とは"お誕生日おめでとう"の意味です。

そしてお土産コーナーで、ここに来たら絶対に欲しい!と言っていたお土産も無事ゲットできました。


ワタシのコレクト品でもある箸置き。
入場券にもプリントされていた【北宋 定窯 白磁嬰児型枕】の箸置き。


ちょっと気味悪いよね(笑)


そして、ガイドブックで見て以来、絶対に絶対に◎付きで欲しかったのが白菜の箸置き


キリギリスとイナゴもちゃんと再現されているよ。


この箸置き、赤い線がテーブルだとすると、どうですか?
ちょっと変だと気づきますか?


お箸がもれなく滑り落ちます…
何度置いても必ず滑り落ちる斜めな造り…
こりゃ、不良品でしょ(笑)
未だに一度も使用できない、片方に何かを貼りつけて高さを直さない限り、永遠に日の目を見ない白菜のお箸置き。
ご購入の際はお気を付け下さい


3人でいろんな柄から悩んで一緒に買ったマスキングテープ。
みんな選ぶ柄の個性が違うね。


ワタシはこんな渋いのをチョイスしましたよ。


さぁ、街へ帰ろう。
帰りは博物院の下でタクシーを呼んでもらい、ホテルのある中山駅まで一気に帰りました。
今にも雨が降りそうな怪しい空模様…