保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

ムーンライト・ウェディング in 京懐石・門

2005-09-19 23:59:38 | 京都情報
昨日は「中秋の名月」。
京都の観光地でも『名月』に
ちなんだイベントが各地で目白押しです。

深く暗い秋の夜空を煌々と照らす月の光。
その闇夜に映る黄金色の光を眺めていると、
なんともロマンティックな気分になるものです。

そんな月の光に包まれるロマンティックな夜に、
ナイトウェディング・パーティがありました。


題して「ムーンライト・ウェディングin京懐石・門」

このパーティーをプロデュースした京懐石・門(亀岡)の料理長は
はっちんの友人で京料理界の若き旗手、ご存知西田浩二さん。


プロのジャスピアニストの演奏にあわせて、新郎新婦の
ご入場です。
今日のウェディングパーティは、京都中央市場の鮮魚関係者
の方々が多く来られるそうです。
いわば魚のスペシャリストで、京都の一流と呼ばれる
店の味を知り尽くした方々をお招きしてのパーティです。
西田さん、かなり緊張しているようでした。
でも、新郎新婦さんも、そのような方々に
自信を持って紹介できる「店」と思われている
のですから、考えたら凄いことですよね!!


今日の料理の前菜です。前菜に伊勢えびの黄金焼きとは
なんとも贅沢ですね。えびの頭には稲穂の飾りつけも。
その横には子持ち鮎の山椒煮も並んでいました。

メインディッシュなどその他のお料理についてもいろいろ
述べたいのですが、一様「門」オリジナル料理なので、
無責任に書くことは控えますが、丹波松茸、丹波栗、
丹波黒豆、亀岡牛など、地元丹波の食材料理がふんだんに
登場する今まで遭遇したことのない豪華な京懐石でした。



西田料理長の真骨頂はなんといってデザートです。
日本料理に「デザート」という分野を開拓した伝説の料理人、
丸田明彦さんを師匠にもつ西田さんのデザートは、
和の領域を越える一品です。
今日のデザートは、梨に丹波栗と柿、ホウズキがのせてあります。
秋の食材で満月、月見をイメージした一品でしょうか?


丹波の黒豆と丹波栗をつかった菓子。
これが今日の持ち帰り菓子です。
これも西田オリジナルの一品です。


西田さんは「まる多料理研究会」で丸田明彦さんの下で
「デザート曼荼羅」(竹内書店)いう書籍の出版スタッフに
名を連ねています。
「デザート曼荼羅」では、従来の伝統的な素材や料理技術に
新しい素材と新しい料理技術を取り入れ、日本料理に
「デザート」という新たな料理分野を構築した歴史と
実例が記載されている一冊です。

満月の夜に永遠の未来を誓われたお二人。
そんなロマンティックな夜に、最高の料理と
最高の演出で花を添えた「門」の西田さん。

改めてアーチストと呼ばれる人の魅力を
垣間見て羨ましく感じる凡人のはっちんです。

お式の実況レポートは新聞記者のはかせさんが近日中に
アップしてくれます。
はかせさんのブログ