保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

ウイリアム王子を呼ぼう!保津小学生ご乗船。

2005-09-14 16:56:49 | 船頭
今日、保津川下りの乗船場が
ある、地元亀岡保津町の
小学生が野外学習で
保津川下りをされました。

代々、この保津町で受け継がれてきた
地場産業・保津川下りに乗り込み
実体験を通じて、その歴史と
魅力を子供達に認識してもらおうと、
「ふるさと保津を読む会」(自治会)
と小学校が協力して企画したものです。

保津町は400年続く保津川下りの
船頭のほとんどが代々住んでいた地域です。
この子供達も、親や祖父、身内に
船頭をされている家の子が多く、
うまれた頃から、船が流れている
風景を自然に見ている子供ばかりです。

でも、今でははっちんの様に一般公募で
入社した他所の船頭が多くなり、地元色
が薄れ、意外にその歴史や魅力を
詳しく知らない地元の子供が多くなって
きているらしいのです。



そこで保津川の歴史と開削に詳しい地元選出の
議員・西口純生氏がガイド役となり、
各名所ポイントの説明と昔のゆかりばなしを織り交ぜ
ながら、川を下って行きました。
野外学習という授業の一環なので、結構硬い話が
続くので途中、緩やかな淵では元気のいい男の子に櫂引きの
手ほどきをするなど船頭体験も混ぜた飽きのこない
サービスにも気を使いました。


急流の波の音や船頭の引く櫂を音で解説が
聞き取れなくならない様に、秘密兵器
として拡声器が持ち込まれました。
ここまでされたら、もう聞くしかないですね。

船頭体験を数人の子供達にチャレンジして
もらいましたが、やはりDNAなのでしょうか?
最初から上手に出来る子が多くて、改めて
400年の奥深さを感じずにはいられませんでした。

もう数年したら、この中から本当に船頭に
なる子が出てくるかも知れない予感を感じる
一日でした。

☆この保津小学校の子供達は来年の
「保津川開削400周年」を記念して、
 英国のウイリアム王子宛てに、
 保津川下りの招待状を書いて送って
 くれました。
 書簡は外務省を通じて手渡されるそうです。
 実現したら、凄いことですね!!