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保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

夏の終り・・・に思うこと・・

2005-09-04 20:04:46 | 船頭の目・・・雑感・雑記
猛暑といわれた今年の夏。

毎日30℃を超える日が続き、
肉体労働派である私達船頭にとっても
厳しい条件の約2ヶ月間でした。

9月にカレンダーは変わりましたが、
まだまだ残暑は厳しく、寝苦しい夜
もあるようです。

でも、季節感を先取りする保津峡谷では、
谷間を渡る風に、時折秋を思わせる
涼しい風が吹き、今年の‘夏の終り’
を感じさせてくれます。

皆さん、今年の夏はいかがでしたか?
楽しい想い出をたくさんつくることが
できましたか?

はっちんの夏は、例年と異なり、
町内行事と400年記念計画に
追われた、忙しいだけの印象が残る
夏だったように感じます。

保津川下りの仕事も忙しい事には変わり
ないのですが、少し例年とは様子が
違っていたかな?と感じています。

乗船客が最高に込み合う‘お盆休み’も
例年に比べればゆとりがあり、順調な配船が
出来、天候や川の水量も安定していました。
流船数も昨年を上回る好成績となり、
トータル的には‘いい夏’だった様です。

個人的には町内会と400年委員長の業務に
追われ、家族サービスらしいものが何一つ
出来なかった事、申し訳なく思っています。

これも観光業に携わる者の宿命、子供達にも
寂しい思いをさせているやも知れないが、
理解してもらうしかないようです。

そんなはっちんの夏でしたが、16日に
京都市内に行き「五山の送り火」を
家族と見に行った夜の事が
唯一の家族との楽しい思い出でした。

蒸し暑い京都の夏の一夜。
暗闇に鮮やかに浮かび上がる
‘大文字’の炎を見上げながら
夜の賀茂川沿いを家族で肩を並べて
歩くひと時。
はぐれない様に、しっかり子供達の
手を握った、その手の温もりから
ささやかな幸せが確かに伝わってきます。

子供達もいつか成人した時、この
夏の夜のこと、繋いだ手の温もりを
思い出してくれるだろうか?
などと考えながら近づく‘夏の終り’
の予感に浸っていました。

天気予報では明後日に台風14号が
近畿地方に近づくようにいっています。

台風が去るといよいよ‘夏も終り’ですね。


♪♪
二人 河のほとりを歩く 人波に押されて
はぐれないように強く 指と指からませて
見上げれば 涙で滲んだ 夏の夜空に花火
夏の夜空に花火・・・♪♪
   (浜田省吾・My First Love 花火から)