保津川下りの船頭さん

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明日はいよいよ、衆議院選挙ですね。

2005-09-10 20:50:21 | 船頭の目・・・雑感・雑記
郵政民営法案の是非をめぐり政局となり、
行われる今回の衆議院総選挙。
いよいよ明日が投票日ですね。

皆さん、一票を投じる候補者は決まりましたか?

今回の選挙戦は与党の劇場化した演出が
功を奏したのか?異様な盛り上がり方ですね。

民営化する事で無駄の多い公共事業や
特権階層の巣窟と化した特殊法人に
湯水のように使われる公金の流れを
止める事のメリットの反面、
郵便料金の全国一律化の維持、
過疎地の郵便局の廃止・減少など
身近な不安材料も多々あるところ。
またそれ以上に金融部門の民営化で
起こりうる外資の介入・買収による
郵貯の草刈場化が危惧されるなど
生半可な知識では判断がつかない複雑な
案件ですね。

ただ理解できる事はマスコミのいう様な
「郵政民営化に反対か賛成かを問う」と
いう単純な選挙戦ではないという
ことでしょう。

ましてや「改革」ならすべて「善」と
いう認識に立った与党の雰囲気つくりは、
国民の閉塞感と相まって
「反対者」=「悪玉」という
スケープゴートに仕立てることで
現実を一時先送りにする事に成功した
感もあります。

なんとなくベルサイユ条約にがんじがらめに
なっていた旧ドイツの歴史を思い出すのは
私の考えすぎかも??

賛成の中にも危ないと判断する事項もあり、
また反対に中もの同意できる事項が多く
あったりします。
だからこそ、それぞれの立場からの意見の
尊重や最悪の事態のシュミレーションも
踏まえた議論を尽くし一つの結論を導きだす
のが民主主義の基本であり、責任ある立場の
者が第一義に考えなくてはならない事
だと思います。

私達有権者は「刺客」などのイメージ演出
を興味本位にとらえ、その結末を観測して
楽しんでいるのではなく、立候補者がどれだけ
真摯に自らの信念、志をぶつけているか?
その良識を見定める努力が必要だと思います。

国民の代表として国会の場に立つ政治家は、
国政を左右する案件には、自身の良識と
選挙区・地元を代表しているという
責任感に基づいて決断することが
求められます。
そして自らの心に偽りのない正直な政策を
国民の胸に届ける真摯な努力が必要です。

この「国民」と「政治家」の思いが
一つに繋がる時、理想的な政治基盤が
できるのではないでしょうか?

この思いを胸に信念に生きる候補者を
見極め、投票したいと思う次第です。