保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

小倉百人一首殿堂・時雨殿が10月オープンへ!

2005-09-11 20:19:19 | 京都情報
保津川下りの終着点・京都嵐山に
船が近づくと、保津川左岸沿いに
裾の長い小高い山が姿をみせます。

この山が小倉百人一首発祥の地
「小倉山」です。

嵐山など京都右京区方面から見ると、
お椀のような丸い山に見える小倉山ですが
保津川沿いから見ると細長い山に見えます。

この小倉山裾にこのたび建設されたのが
「小倉百人一首殿堂・時雨殿」です。


この建物は京都商工会議所120周年記念事業の一環として
平成15年11月に設立された財団法人小倉百人一首文化財団
(理事長・山内溥氏任天堂相談役)が
主体となり建設されていたもので、小倉百人一首を通じて
文化・芸術・産業など各分野の更なる発展と
観光の振興に貢献することを目的に、賛同者を募り
昨年9月から建設に着手、今年10月からのオープン
を目指しています。

内部施設も任天堂色のある世界最先端のソフト力や
映像・音声技術による「デジタル百人一首」を実現し、
1階の展示室には45インチの大型液晶70台を
縦横70メートルにわたって敷き詰めて、
CGを駆使した京都市中心部の現在と平安時代の様子が
映し出されるバーチャルリアリティー技術を駆使し
京都の空を歩くような感覚を演出するそうです。


時雨殿は鉄筋コンクリート2階建てで敷地面積は2325平方メートル。
総工費は約8億円ともいわれるが、山内氏が負担したそうです。
さすがは世界の任天堂!!!
百人一首のアニメーション映画も上映する計画もあります。



この時雨殿は保津川下りの着船場のすぐ横、
嵐山・大堰川(保津川)沿いの史跡・名勝指定地区に
建てられています。

百人一首は鎌倉時代、この小倉山に住んでいた
歌人の藤原定家が、好みの歌人百人の最も代表的な和歌
を一首ずつ選んだもの。

天智天皇から順徳院までの約600 年間の歌集で、
配列も年代順にされています。
それらの百首はすべて「古今集」「新古今集」など
十の勅撰和歌集から選ばれたものです。

藤原定家が百人一首を編集した年月日は定かではないようですが
およそ約800年前に、同じこの小倉山裾で編集された
百人一首が、今、最先端のテクノロジーで甦る!
なんともロマンある話ですね。

今年の秋の京都観光は、
トロッコ列車→保津川下りして、
降りた所にオープンした
この「小倉百人一首殿堂・時雨殿」に行く!
このコースで決まりですね!!!