保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

保津川の9月、鹿との遭遇~

2005-09-15 22:59:32 | 船頭
暑かった保津川の夏も
いよいよ終りの予感。

谷間を渡る風にも秋の訪れを
感じさせる涼やかさです。

今の時期の保津川の楽しみの一つに
「鹿との遭遇」があります。

この鹿さん、最近は保津川下りの
全航路の前半から半分までの
山間でよく目撃されています。
しかも珍しく、かなり船の流れる
至近距離まで寄ってきているのです。


夏中、保津川峡谷沿いを飾ってくれた
「ムクゲ」の下で木の実を食べる鹿。
薄紫の鮮やかな花と鹿・・とても絵になります。


時には、川を泳いで対岸まで渡って行く姿も目撃できます。
川から上がった鹿は船を見つけたら一目散に山の中へ
逃げ込んでいきます。保津川の鹿は冬になると、
猟師に追われる為、人への警戒心は非常に強いみたいです。

奈良の鹿さんのように、せんべいを振っても、決して
寄ってきてはくれません。

今の季節、かなり高い確率で鹿との出会いがある
保津川下り。私達も仕事中ですが、ついつい
今日も川岸にいないか探してしまいます。

ほかの月とは異なり、あまり渓谷を彩る花類が
ない分、鹿さんがお越し頂く観光客の目を
楽しませてくれているような気がします。

そう考えると、この鹿さんたちがなんとも、
いとおしく感じる今日この頃なのです。