学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

七夕の夜に

2009-07-07 22:27:36 | その他
生ぬるい夜風が

私を包み

心臓の鼓動だけがさびしくふるへている

「あなたって随分センチメンタルな人ね」
「竹久夢二だって、だいぶセンチメンタルだぜ」

確かに夢二はセンチメンタルだ。
だが、女性たちが、何に憂い、不安げな
表情を持たせるのか、私には説明できなかった

近代への不安?

星のない夜の底へ行きたくて、私は空を飛んだ。
夜の底で、一年ぶりの再会をみた。

彦星と織姫。

一年で別れる人もあれば、一年ぶりにあっても別れぬ人も居る。

私はマッチの箱を4回ふって、煙草に火をつけた。

煙草の煙はゆらゆら揺れて、どんどん闇に溶けていく。


今夜は七夕。私の顔は笹の葉になでられる。