子供たちを遊ばせると言う事は「ゆとり教育」を推奨するものではありません。義務教育では知識は詰め込まなければなりませんが同時にあそびの時間を大切に過ごさせる事によって友情やチームワークを育てる元を作る事です。
受験勉強やサッカーや野球のプロを目指す倶楽部に入れる事ではなく学校や地域の倶楽部で楽しめるスポーツを覚えさせる事です。
何が何でもプロを目指す、甲子園を目指す、野球部員が1つの高校で100数十人、それが野球名門校の過当競争の現状を見るにつけこんな状態が学校教育の場でイマダに行われている事こそ異常です。
チームワークを育てるのではなく、仲間を蹴落とす方法を教えている、周囲は皆ライバルと言う状態ではマトモな学校教育とは思えません。
昔の中国の悪しき科挙の制度がよみがえって来たようです。明治以後の帝国大学を頂点とする学校教育の悪しき部分が今蘇ったようでこの先の日本の子供たちの心の廃れが心配です。
<子供の学習はあそびの中から始まります。ライオンもチンパンジーも昔の日本の子供たちも。
世界一の長寿国になったのに現代の子供たちは勉強から始めています。
「三歳児教育」どころか「胎教」など馬鹿げた、愚かなことを真剣に実行する親もいます。
仕事に就く年齢が少しぐらい遅れても良いのでは「子供の頃にしか体験出来ない楽しみ」や「青春時代しか体験出来ない悦び」があることを。
20年以上長寿になった今、少しぐらい仕事のスタートが遅れても良いのではないか。
青春が短く、老後が長いのが今の日本の現状です
子供時代に群れて思い切りあそび、人生経験を豊かにして、長くなった人生を悔いのないものにしてほしいものです。>
上記文章は30年ほど前に子供たちに伝承あそびを教えるグループ「日本野あそび協会」を立ち上げた時に書いたものです。
今も考えは変わりませんですがあの頃の親と今の親達は少しですが変わって来ました。
あまり変わっていないのが当時も今も親が日本の良き習慣の伝承を受けていない事です。
しかし、変わって来たのが今の親達が当時の親に比べて日本人としての自覚が出て来た事です。
これからは小さな子供たちに伝えるだけではなく、今の親達にも日本の良き習慣、伝承文化を伝える事だと思います。
それが戦前から生きている我々年寄りの最後のご奉公では無いでしょうか?蓄えた老後の資金をもっぱら自分のためだけに浪費するのではなくて。
(私には蓄えは無く少ない年金と子供からの仕送りで生活していますので、偉そうな事は言えませんが)
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