‘タイターニア’ 「 おやすみなさい。・・・お前たちはおさがり、めいめいどこかにお行き。(妖精たち退場) ねえ、こんなに、‘ひるがお’と甘い‘すいかずら’とがやさしくからみ合うのよ。ねえ、こんなに皮の厚いにれの木の枝に蔦のつるがからまるのよ。まあ、可愛い人!可愛くて、可愛くてたまらないわ!」 -シェイクスピア 「真夏の夜の夢」よりー *タイターニアは、妖精国の美しい女王。魔法がかけられた森の中で、化かされてロバに変えられた職人に、一目惚れ。ロバの首に抱きつき、夢中になって言った台詞。
競い咲き これ見よがしの すいかずら ー無才ー
花の命は 芳香力なり -不未子ー
▲ 【ス イ カ ズ ラ】 温帯に山野に自生するつる性常緑低木、冬を耐えるので【 忍 冬 】 花は5~6月、強い芳香をもつ。白色~黄色の変化するので、漢名は、【 金 銀 花 】
▲ 【 吸 い 葛 】(スイカズラ)蜜を吸う唇の形に花冠ばにているので。 実際、甘味類の少なかった昔は、砂糖代わりであったとか。蕾(つぼみ)ー(phot中央)ーは、揉んで、傷口抗菌薬とする。さらに、漢方薬では、茎葉は乾燥して使う。利尿・健胃・解熱に効ありとする。ー薬名「金銀花}-
ー花言葉 「愛の絆」--- 根がからみあっているから!!だって
オーベロン 「・・あまりだらしがないので、かえって可愛そうになってきた。・・あれの目の忌まわしい迷いを解いてやろう。(女王の目に花の汁をたらす) 元にもどれよ、つねのごと、/ 元に返れよ、目の力。/ キューピッドの花よりも、“ダイアナの花に効き目あり。」( ダイアナ=純潔な処女の女神)
タイターニア 「まあ、オーベロン様、わたし何を夢見ていたのかしら?・・どうしてこんなことになったんだろう!まあ、いやらしい、・・・。」
* オーベロンは妖精の王様。森に入ると恋に狂うように魔法をかけたのは、実は王様でした。1600年前後に作られたシェイクスピアの傑作喜劇のひとコマです。
いつの時代でも、男女の仲は、美しくもあり、悲しくもあり、滑稽でもあります。
ーー〈 つ づ く 〉ーー
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます