諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

穀雨(こくう) 折々の風

2010-04-20 16:26:04 | 日記・エッセイ・コラム

 穀雨・・・春の雨が農作物を盛んに成長させます。また、今日は一粒万倍日であります。一粒の万倍に実る吉日。期待しましょう。

 特別に用事でもなければ、半径200メートルが行動の世界であります。その中で撮りました写真が貯まっております。今使わないと季節が行ってしまいます。今回は、その報告です。

  菜の花や 釣り人の帽 白かりし ー夢蔡ー

  うきを見つめつ ながす竿さき  ー半眼流ー

Imgmai_0114 沼から逃げた鯉が、川に住み着いております。淵がポイントですノッコミ(産卵)のシーズンです。早瀬を上り、回遊してから支流に入ります。

 またしても、連歌風仕立てです。釣りの〈ウキ〉を、〈憂き〉に掛けてあるところなど、古今調であります。(単なるオジン・ギャグですって~!!)

  【 大 根 の 花 】

  蒼天に 白き刺繍や はなだいこん  ー於登米ー 

       葉ずえ揺らして 鳥交(さか)りけり  ー鳥見人ー

Imgmai_0134  白い十字の花は、純真無垢な乙女を思わせます。〈 嗚呼、季節よ 城よ 無垢な心がどこにある。〉 とか詠った、乱暴な詩人おりましたが、なにもそこまで言わなくても・・。

   「 せり、なずな、ごぎょう、はこべ、ほとけのざ、すずな、すずしろ」 春の七草のうち七番目が大根です。▼ 大根は、古事記、日本書記に記録があるほどに、日本人の食生活に深く入り込んでおります。大根のルーツは地中海沿岸、中国経由で、ここ大八州(おおやしま)への渡来したと言うことです。曰く因縁は、ここまで・・・。

0425_009 畑一面に咲く大根の花。一頃、「もったいない!」と言う言葉が流行りましたが・・。

 *問題*は、大根の写真を簡単に撮れることの方です。土堤際の3反部程の大根畑が、一面まっ白です。出荷に間に合わなかったのでしょう。「ジイチャン一人農業」が、増えております。おりしも、野菜が高騰しております。ブラック・ジョークではすまされません。純農村地帯では、哀しい風景です。

ーーー以下 同文~!(写真のみ掲載)---

 【 キャ ベ ツ の 花 】

 0425_015 キャベツの畑に花が咲く やがてトラクターで鋤き込んでしまいます。〈原産地はヨーロッパで、日本には、江戸期に渡来。最初は、食用ではありませんでした。丸い結球の形は、その後に日本で改良したから。〉*キャベツ消費は、日本は世界一!

0425_020 青空に映えて、花は綺麗です。日本へ来た頃は、鑑賞であったそうです。(ちなみに、葉牡丹はキャベツの一品種とか。)*町人がキセルくわえて、「なんばんモンも、おつでげすなあ~∞」なんて、見てたかも。

 【 花 咲 く 白 菜 】

 0424_024 【 白 菜 】 野菜としては、新参者です。原産ちは中国。* 日清・日露の出征兵士が、持ち帰ったようです。蕪とチンゲンサイを交配させた改良開発の野菜。

 ▼ この春は、寒暖の差が激しすぎます。野菜の高騰はそのせいかも知れません。しかし、そればかりでしょうか?▼ TVが、野菜の直売所で、少し斑点のあるトマトを半値以下で売る風景を流しました。“美談”調のナレーションです。出荷者曰く 「市場の“規格外”、味は変わらないんだけどネ~・・」ー不ぞろいが、最初からハネ出されている世界って、“美談”になりますか?

  白菜や 両手を高く 春たける ー夢蔡

  花の命は つよかりし ー不味子ー

 今回は、これまでーーーー

  

 

  

 

 


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