週末から始まる日本シリーズの戦力比較第二弾。交流戦でオリックスと対戦したのは6月13日〜15日、阪神の1勝2敗となった。1戦目は山本には8回を2安打、試合は無得点で敗戦。
2戦目は西勇輝が登板(先発は曽谷)して打ち勝った。3戦目は山岡に1点差で負けている。但し、6月は今年の中で阪神が8勝14敗1分と唯一負け越した月なのであまり参考にはならないかも知れないが。
CSファイナルではオリックスは1戦目が山本、2戦目が田島、3戦目が東、4戦目は宮城が先発した。他の先発投手は山崎福(左、今期11勝5敗、防御率3.25)、山下(右、9勝3敗、防御率1.61)らがいる。
私の予想はまず絶対エースの山本が初戦。2戦・3戦目は左打者の多い阪神を意識して左の田島か山崎、4戦目は負けなしの東か、左の宮城あたりが先発。阪神はこれに対しCSファイナルで先発した3人と才木が1〜4戦、5戦目以降は西勇輝、青柳あたりが出てくる可能性がある。
両チームのセットアップだが、オリックスは山崎颯、宇田川、小木田、山岡、ワゲスパック、阪神も桐敷、石井、岩貞、島本、コルテン・ブルワーと揃っている。また、クローザーもオリックスは平野京、阪神は岩崎。この部分はどちらがいいのかは予想がつかない。
打撃はオリックスの杉本と紅林のケガの具合が大きく左右する。杉本は14打数6安打で打率.429、また4試合ともヒットを打っている。紅林も3試合に出て打率.300。この2人以外は宗.400、若月.333、森.308あたりがよく打っていて怖い。杉本5番、宗6番、若月7番だから下位打線も気が抜けないのである。なにしろ1試合あたり8〜9本のヒットを打っている強力打線は健在。
一方で阪神は防御率は1.33だが、1試合安打が5.7本。しかも1番近本、2番中野、4番大山、5番佐藤からは快音が聞かれていない。打っているのは8番木浪(打率.500)くらいしかいない。つまり少ない得点を守り抜く野球なのである。
打撃の数字だけを取ればオリックス有利だが、いずれのチームも上位打線はあまり当たっておらず、杉本をDHに回すと1発のあるセデーニョが出せなくなるので厳しい。いずれにしても打撃陣は普段当たらない投手と対戦するのは難しい。
これらをトータルすると投手力はほぼイーブン、打撃力はややオリックス有利だが、杉本と紅林のケガの具合では阪神に大きく傾くことになる。また、指名代打有無の采配が大きく違うため、両方の経験のある岡田監督の方がやや有利かもしれない。
とはいえ、私は阪神タイガースの2回目の日本一を信じています。