野木宿をほぼ歩き、野木駅に行く途中で昼過ぎになった。ショッピングセンターの近くに地元のお蕎麦屋さんを発見、早速入店した。店の名前は『ともえや』、『玄そば石臼びき、自家製粉』と謳っている。
玄関の戸を開けると左側には小さな石臼、先客はすれ違いに帰った人のみ。目の前には黒っぽい大きな鮭が吊るしてあり、民藝風。店の人に聞くと鮭は本物だと言われた。てっきり彫刻かと思ったのだが。
メニューは色々あるが、天せいろと天ざるがあり、100円違う。詳しく聞いてみると天ざるは海苔とうずらの卵がつくが、天せいろはそれがないとのこと。天せいろ(1600円)をお願いした。
待っている間に店内をよくみると奥には大きなお座敷、これから予約が入っているとのこと。厨房は3人で切り盛り、繁盛店のようで冷蔵庫には伯楽星の一升瓶が入っていた。次々とお客さんが入ってきて、注文は天ざるか鴨せいろばかりである。
おばさんがそばを運んできたが、大きな入れ物に天ぷらとそばが一杯に詰めてある。蕎麦は3つの塊になっていてまずは一箸、流石に手打ち。コシがあって美味い。
天ぷらは海老天、茄子、南瓜、大葉。もちろん揚げたてでカリッと揚げてあり、旨い。
また、ちゃんと天ツユと蕎麦ツユが分けてあるのは嬉しい。かなり塩辛いツユを予想したが、出汁がよく効いている。
思いの外、麺の量が多く、街道を長く歩き、腹が減っていたのにかなり満腹となった。今日の蕎麦粉は岩手県西和賀町と群馬県渋川市のブレンドだとか。ゆっくりしたかったが、先を急ぐので入口にあった天かすを頂き、店を出た。ご馳走さまでした。
巴屋
栃木県野木町丸林200ー2
0280572637