鉄道シリーズその19。先日、竜飛海底駅のことをブログで触れたが、最近の旅行でいわゆるJRのトンネル駅として有名な2つの駅を訪問したので紹介したい。まずは2009年に訪れた北陸本線の筒石駅である。この駅は直江津駅と糸魚川駅のほぼ中間に位置し、頚城トンネルの中に今は駅がある。1912年開業の一般駅として開業したが、1969年10月に北陸本線の複線電化を機に頚城トンネル内の現在の位置に移った。今も有人駅で駅の構造は上りのホームと下りのホームが互い違いの形に位置し、できるだけ面積を小さくしている。駅の入口は地上にあり、ホームまでは階段で降りてゆく。途中は水の流れる音や風きり音が激しく、途中で上りと下りのホームへ行く通路が別れ、上りが280段、下りが290段ある。有人で管理するのは風が強いからで列車が到着するごとに駅員が案内する構造である。
訪れた際もとにかく駅までは国道から細い(ただしバスは通っている)を登ってゆき、かなり高いところに駅舎がある。
但し、この駅は一緒に行った妻にはあまり評判は良くなかった。というのは勿論エスカレーターもない中下まで降りても幅の狭いおホームがあるだけで、ホームも風が強いだけ、何のために苦労してこのホームまで来たのかが理解できないというのがその感想。確かにホームまで降りてまともに撮れたのはこの駅名版のみ。
今年言ったのは上越線の土合駅(群馬県)。この駅は本当に山間の無人駅で道路の端に駅があり、たいへん行きやすい。特に水上駅からは谷川岳ロープウエーの途中に位置する。この駅の構造は筒石駅と異なり上下が異なること。まず、地上にある上りホームは普通の無人駅。ホームも駅舎のすぐ横に有り、普通である。
一方、下り線は地下70Mの新清水トンネルの中に有り、上りホームとの高低差は81M、ホームまで行き着くのに462段の階段をトコトコと降りていかなくてはならない。腹が立つ必要もないのだが、階段の横にエスカレーターのスペースがあるが何も建設されていないことである。有人駅だった頃には下りのみ列車到着の10分前に改札を終えていたらしい。また、ご丁寧に当時の時刻表にはそうした記述さえあった。今は無人駅となり、乗降客も1日20人程度だが、上越新幹線の上毛高原駅開設前までは谷川岳の表玄関でまた天神平スキー場もこの駅を使っていたため、かなりの利用客があったみたいである。今はこの2駅とも小生のようなモノ好きな鉄道ファンと一部の地元民、特に学生のみが利用するのみとなっっているようである。