6月はあちこちで紫陽花が咲きそろう。紫陽花の花の色もかつては青か紫色と相場が決まっていたが、最近は赤やピンク、白など色も種類も増えた。色は酸性土壌では青、アルカリ性に傾くと赤に花の色は変わるらしい。(不思議なことにリトマス試験紙とは反対)このため、酸化土壌の多い日本では紫陽花=青であるが、ヨーロッパでは赤が一般的ということになっている。
科学的に言うとアントシアニンとアルミニウムが結合すると青くなるという特性から由来するものらしく、酸性の土にはアルミニウムが溶けるため、紫陽花は青くなる。一方、アルカリ性の土にはアルミニウムが溶けにくいため赤くなる。このため、酸性にするにはピートモスや鹿沼土、アルカリにするには赤玉や腐葉土に苦土石灰を混ぜるというのが簡単な方法である。
最近は園芸業者がうまく配分を変えることにより、半分の花は赤く、半分は紫色などという鉢植えもできるのである。
ただ、もう蕾がつきかけてからでは遅すぎるので今年に間に合わせるのは難しい。花がつく前の4〜5月頃に行う方が良い。
また、白い花を咲かせる紫陽花にもアルカリ性用の土壌を加えると可愛らしいピンクの紫陽花を咲かせることができると聞いた。我が家の紫陽花は青色にも関わらず、お隣の紫陽花は赤というのもこういった理由なのである。
種類も『アジサイ』と元々の品種『ガクアジサイ』(山紫陽花)以外にも『ポップコーン』『アナベル』『コンペイトウ・ブルー』『カシワバアジサイ』などどんどん可愛らしいものが出てきている。その中でガクアジサイから派生した八重咲で真っ白な『墨田の花火』の清楚な美しさに心惹かれている。
次の写メが我が家のアジサイです。