『メトロに乗って』その59。今回は都営新宿線一之江駅で降りて隣の瑞江駅まで歩いてみる。一之江駅は1986年9月に都営新宿線が船堀から本八幡まで延伸する際に作られたもので当初の仮称は『春江』駅であった。一之江自体の名前の由来はよくわからないが、一之江新田に由来するものと思われ、最初の川と言った意味ではないかと推測されている。
都営新宿線は都心方面から乗ると東大島駅でいったん地上に出て、荒川を渡る。次の船堀駅も地上駅だが、また、地下に潜り一之江駅に到着する。しかし、駅そのものは立派な建物で魚の模様が付けられている。
駅前のバスターミナルから左手に向かうと少し上り坂になっており、その先が新中川にかかる瑞江大橋である。
作られたのは1960年だから50年以上経っており、上を今井街道が通っている。欄干の上には魚を取りに来た少年のブロンズ像があり、橋の近辺は屋形船や水上バス、クルーザーなどの船溜りとなっている。
隣の明和橋は少し斜めに川を渡っており、中々面白い風景、これは1992年に現在の橋ができる前は橋の近くで急カーブして渡橋していたのを是正したためで、交通事故も減少した。
門をモチーフに周りに4本の塔があり、風格のある橋となっている。
川から駅前を通過し、まっすぐ行くと環七通りにぶつかり、一之江陸橋となるが、これを右折。環七から右に離れて行く道を歩くと仲井堀親水緑道に出る。
実は江戸川区には18もの親水緑道があるが、仲井堀は周囲の灌漑用水として春江樋門から環七まで流れていたものでこれを親水緑道に平成4年にしたものである。
通りの横には小川のように水が流れ、小さなクチボソのような魚を始め、鯉なども泳ぐのんびりとした道となっている。(以下、次回)