hokutoのきまぐれ散歩

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寄付金付き切手(ハガキ)

2014-12-03 05:00:51 | 日記

切手シリーズ その39。切手(ハガキ)には額面以外に寄付金を付けて発行し、寄付金はその用途に使い、郵便料金としては元の額面だけが有効というハガキや切手があるが、これを寄付金付切手(ハガキ)と呼ぶ。

多分、我々が最も身近に接するのは寄付金付年賀はがきである。お年玉付年賀はがきが初めて発行されたのが1949年12月で1950年用のものであったが、この時から額面2円に対し1円の寄付金付きのものがあった。因みに今年は額面52円に対し5円の寄付金がつけられている。(お年玉くじ付き年賀はがきは改めて詳細をレポートしたい。)

一方、最初に寄付金が付いた切手が発行されたのは1937年8月発行の愛国切手、図案は日本アルプスの上空を飛ぶDC2型機で2、3、4銭の額面にそれぞれ2銭の寄付金が付いている。また、あまり知られていないが、1937年6月に愛国ハガキとして付加金が付いたハガキも発行されている。


これらの寄付金は軍事費に充てられたが、その後も1942年2月のシンガポール陥落記念(この切手は通常切手に加刷されて発行された)、1942年12月の大東亜戦争1周年切手と2回発行されている。

戦後は専ら平和的な利用になり、1947年11月第1回社会事業共同募金記念が発行された。これはいわゆる『赤い羽根募金』を呼びかけた切手で1円20銭の額面に80銭の寄付金を付けて2円で販売された。

また、翌年10月には赤十字・社会事業共同募金が2種類、いずれも額面5円に寄付金2円50銭が付けられて発行された。

その後も東京オリンピック、札幌オリンピック、日本万国博覧会など国家的イベントでの発行が続いた。特に東京オリンピックは1~6次あり、1961~64年の3年間で実施20競技を描いたものが発行された。額面5円に対して寄付金5円が付けられた。(また、1~6次で各3~4枚の切手で構成された小型シートも発行された。)これらの切手は殆ど記念に取って置かれたため、エンタイアが少なく、高い値段で取引されている。


最近では1995年4月に阪神・淡路大震災義援金のために額面80円に寄付金20円を付けて発行されたが、準備が間に合わなかったため、切手自体は切手趣味週間に便乗した発行になり、切手の図案は震災に関係のない絵画(金島桂華の画室の客)であった。(この切手は5000万枚発行され、集められた寄付金は9億4000万円にも達した。)

さらに直近では2011年6月には3月に発生した東日本大震災支援のために5種類10枚組シートの寄付金付切手を発行した。(額面80円に対して寄付金20円)
こうした寄付金が災害復興や福祉に役立つことは収集家としても喜ばしいことである。


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