『久我山歳時記』㉓、我が家のそばに200平米ほどの空き地がある。3年ほど前までは瀟洒な洋風の家が建っていたが、相続なのか昨年夏に家を取り壊し、その後更地になっていた。
あっという間に草が繁ったが、冬の間に綺麗に整地し、2分割されたが今だにそのままである。
そんな更地に前の持ち主が植えたのか、小さな葉がところどころに出始め、3月には一斉に白い可愛らしい花を咲かせた。調べるとスノーフレークという栽培種で和名を鈴蘭水仙という。
その後、再びよく似たしかし、花が下を向いている花が咲き始めた。野生種ではツリガネニンジンに似ているが、スパニッシュブルーベルというスペイン・ポルトガル原産の栽培種と思われる。
そして最近はナガミノヒナゲシという爆発的に増える外来種のオレンジ色のヒナゲシ畑のようになってきた。
花の数も数えられないほどで毎日違う花が咲く。芥子坊主からは数万個の種が作られ、一気に繁殖していく。
しかし、ナガミノヒナゲシ出会った。これだけ固まると美しい。
他にもハルジオンやノゲシ、ハハコグサなどのよく見ることができる草も花を咲かせてはいるが、ナガミノヒナゲシには敵わないようである。
わずか200平米くらいの土地ではあるが、これだけ次々と咲く花が移り変わるのを見るとは思わなかった。ナガミノヒナゲシはあまり増えてほしくない外来種ではあるが、これだけ揃えた花が咲き誇ると思わず眺めてしまうものである。