『東京の坂、日本の坂』その171。目黒不動尊の独鈷の滝で水掛け不動様に水を掛けた後、本堂に向かう階段坂が『目黒不動男坂』である。
47段の石段で真ん中には鉄の欄干がある。ちょうど付近の保育園児が訪れていて保育士の女性が緩やかな女坂から行きましょうと声を掛けたが、一部の男の子が男坂がいいと言って私と一緒に登り始めたが、この速度があまりに早くて私は取り残された。
ようやく頂上に着くと目の前には大きな『目黒不動尊』と書かれた提灯、ここに向かい数段石段を登り、無事参拝完了。
帰りは『目黒不動女坂』から降りる。踊り場が2箇所設けられていて緩やか。途中、銅製の役行者像があり、お参りする。御朱印は階段下を少し歩き、左に行ったところにある寺務所で頂く。
バス停の横を通り、先ほどの道を今度は右に曲がると坂道となるが、これが『三折坂』。名前の通り3回曲がりながら登っていく細い坂で向こうから来る自転車は早いスピードで来るため見通しが悪く、危ない。
名前の由来は多分3回折れているからと思うが、別の説として目黒不動尊にお参りするために降りて行くので『御降坂』から来たとする説もある。
坂を登り切ると右側に不動公園があり、春休みのためか、子どもたちがたくさん遊んでいる。
ここから目黒通りまでは真っ直ぐ緩い上り坂となっている。この左から右に降る坂が『金毘羅坂』である。
江戸時代にはこの坂の西側に金毘羅現社があり、江戸名所図会の挿絵にも姿を残すが、明治の初めに廃寺となってしまった。(以下、次回)