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このところ東京は冬晴れが続き、低気温・乾燥といったインフルエンザが大流行する環境が整ってしまっている。寒い季節とはいえ、東京地方ではこの冬はほんのわずかに風花が舞った程度である。しかし、当初暖冬とさえ言われ、スキー場をやきもきさせた時期もあったが、現在は日本海側や北海道、高度が高い場所などは雪も順調に降っている。
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先日、新白河駅から少しバスに揺られた所にある宿泊施設を見せてもらう機会があったのだが、私はかれこれ10年ぶりくらいに雪を踏みしめて歩いた。このホテルは高度が1000mと高いため、雪もいわゆるアスピリンスノーで、雪玉にもならず、たとえズボンの裾に付着しても手で払うだけで落ちてしまう。
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そんな施設を歩いていて久しぶりに『氷柱』を見かけた。ちなみにこの読みは『ひょうちゅう』ではなく、『つらら』である。
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屋根から同じような小さな氷柱が垂れ下がっていることが多い。しかし、中には高さ2m以上の氷柱が何本も並んでいて、さらに氷柱のいくつかが合体し始めて、まるで滝が凍ったように見えるのもある。
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ではどんなところに氷柱が出来やすく、その大きく伸びるのであろう。窓の外にある氷柱はほぼ均等の長さで伸びている。これは屋根の雪が太陽などで溶かされ、水滴となって落ちる。しかし、ゆっくりと垂れ落ちるため、その途中で氷結していくので同じような落ちていくためだろう。
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しかし、玄関脇のように樋などがあり、そこから水を下に流すようになっている場所はより多くの水が流れるため、大きな氷柱になるようだ。周りから見ると美しいが、何かの拍子で崩れて落ちると危ないため定期的に落とさねばならず、また、屋根を傷つけることも多いため、雪国では厄介なものである。
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氷柱の語源ははっきりはしていないが、『つらつら』、つまりツルツルとした表面から来ているようである。東京でも雪の後、庇から雪が盛り上がった場所などで長さ10cm程度の氷柱は見ることがあるが、これだけ育った氷柱は久々で思わず折ろうとした。しかし、意外に固く、金槌でもないと折るのは難しいようである。