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梅雨入りとなったものの、あまり雨は降らない。まあ、ここ数年、梅雨の前半は大して降らないが、梅雨明け間近には一気に降って洪水になりそうになるのがパターンのような気がするが。
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梅雨入り頃から目を楽しませてくれているのがアジサイの花である。アジサイはポインセチア、ハナミズキなどと同じように花弁のように見えるのは萼(ガク)であり、本当の花は中央部にある小さい部分。この種類の花が長く楽しめるため、庭先や街角にもよく植えられている。
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また、山に行くと自生していることの多いガクアジサイ(ヤマアジサイ)。輪郭部分には花があるが、真ん中には小さな本当の花だけがあるガクアジサイもたまに見かける。
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アジサイの花の色は紫色が多いが、これはアントシアニンの一種であるデェルフィニンが萼に含まれ、これが補助色素や土の中のアルミニウムに反応することにより、紫色となると考えられている。
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また、土のph値によって赤くなったり、青くなったりするため、園芸店ではアジサイの花を赤くする肥料や青くする肥料が売られている。
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しかし、これがリトマス紙と反対なのであるのは面白い。つまり、リトマス紙は酸性は赤く変化し、アルカリ性は青く変化するのは学校で習ったが、アジサイの場合は酸性土壌の場合は花が『青く』、アルカリ性土壌の場合は花が『赤く』なる。なお、白い花のアジサイには元々色素がない種類なのである。
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人形町周辺はオーソドックス青や紫色のアジサイが多いが、少し離れた小網神社近くには鮮やかな赤い花のアジサイも咲いている。
今年は自宅のアジサイは花がたくさん付いて今が見頃。しかし、長く咲いているため、いつ花を落とせば良いのかわからず悩む花でもある。
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人形町では実際に咲くアジサイばかりではない。水天宮前駅の改札前にある水槽の水中花は6月になると美しいアジサイにかわっている。
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また、日本橋COREDOの中の鶴屋吉信には飴細工で作られたアジサイがあたかも本物のような姿を見せている。
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やはり、晴天より雨降りが似合うアジサイなしっとりとした美しさがある。