夏靴

　抹茶のアイスクリームを食べる。でも、これだけはどうしても好きにはなれない。抹茶は好きな方だがアイスクリームとなると美味いと思わないのだ。
　外からはキリギリスの鳴く音が聞こえてくる。いつもなら、夏の終わりでなければ聞こえぬはずなのに、今年の夏は終わったのか？それならそうと早く冬がきてもらいたい。

　今年もまた夏靴を履く機会を得ぬままに過ぎそうである。夏靴、つまり登山靴のことだ。歩いてみたい山はあるのだけど殆どが沢からの遡行が主で、夏道からというのは数えるほどしかない。でも、たしかに行きたい山はある。

ザック

　何もしないけれど時間がたっていく。
久しぶりに秀岳荘の本店に行く。白石店とは微妙に品揃えが違うし、量も多い。いつも行くと２階の靴売り場を見ることが多いのだが、今回は登山靴は殆ど見なかった。正確に言うと夏山用のものは見ず、冬山用の皮製のものを見た。
　また、クライミング関係に目がいく。クライミングシューズも白石店と違う商品がある。
　ぼくの履いているロングルート用のネパの商品が揃っている。価格も高くはない。ネパというと馴染みがないかもしれないが、マジックマウンテンが代理店のようで、クライマーの山野井泰史さんが履いているようだ。
　ぼくのものは草つきでも歩けるもので靴下を履いて使っている。ただし、難しいルートはダメかもしれない。

　秀岳荘に行った目的は、実はザックを捜しにいったのである。今週末、カムエクに行くことにした。膝の調子があるから、二泊のゆるゆる山行である。
　しかし、今のザックはどうも小さすぎる。６月の伏美～ピパイロの一泊でもぎちぎちだった。今回は食べ物をしっかりと持っていくつもりだから、それなりのものが必要となってしまった。
　しかし、あ～、これでまた、プリンターとザイルの購入は遠くなる。
　

苫小牧

　今日は昼から母親を連れて苫小牧に行ってきた。着いてから1時間ほどでお寺さんがきて読経がはじまった。
　浄土真宗にもいろいろな系列があるようで、ぼくの母親方はお西さん、つまり西本願寺派であり、父方の方はお西にもお東にも属さないそうである。
　これまでずっとお東と思っていたが、そうではなく福井県にあるお寺が本山ということだった。これまで浄土真宗といえば、西と東しか思い浮かべなかっただけに、お寺さんの説明は興味深かった。
　そういえば、浄土真宗の開祖の親鸞には多数の弟子がいたわけであり、各地でそれぞれが布教にあたり、寺をつくったとしても何も不思議ではない。
　その中で豊かな経済力をもったお寺が勢力を拡大した結果としての西本願寺であり、東本願寺ということなのだろう。
　読経のイントネーションもそれぞれ違うようで、「お西」の読経に慣れている母は少しばかり違和感をもったようだ。

　一方で明日の沢の遡行を希望していた僕にとっては・・・まぁ、そういう日であったのだが、なにしろ、いつもは親不孝の僕だからたまにはね。

　今頃、どこかの駐車場の屋根の下に張ったテントの中で、美味しい酒を飲んでいる仲間たちの顔が目に浮かぶ・・・。

シングルロープ ２

　ついで、どのくらいの使用頻度かということだが、ぼくの場合は毎週毎週、岩通いということはないと思う。岩の時期に多くて年に１０回程度かな。それも、毎回自分のザイルを使うとは限らないかもしれない。
　とすれば、激しく使う方には入らないから、その意味ではザイルは太くなくてもいいかもしれない。

　ただ、１０．３ｍｍと１１ｍｍでは、わずかな差しか感じないが、実際は重さも強度も全然違うように感じる。
カタログを見ても耐墜落回数でもかなりの差が出ている。この面ではやはり太い方がより安心だ。

　もっとも、それほど激しい使い方をしないのであれば、１１ｍｍまでは必要ないのかもしれない。フェルさんの言うがごとく、トップロープでの使用頻度が多くないのであれば。

　さて、台風が近づいてきた。山歩きにはいい季節だが無理をせずに怪我とか事故のないように願う。侮り、過信などが事故のもとだ。すべては自分のなかにある。