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いま、そのとき、かんがえつつあること。

映画『達磨よ、ソウルに行こう!』

2006-10-31 | 映画
『達磨よ、遊ぼう』の続編。

やばい。これは爆笑ものだ。はらをかかえて必死になって わらいころげるようなシーンが何度かでてきた。これは おもしろい。前作が よかったからこその飛躍。くみたてが すっごい よろしい。

今回のなぞかけは、なるほどなあと おもわせる。やっぱり一瞬で わかってしまったけど。缶に はいった ばらばらの数珠のたまをぶちまけたあと、「それを缶にも数珠にも さわらずに もとにもどしなさい」とおっしゃる。なぞかけをするのは、前作の老師の師匠(?)に あたるひと。

「オレが、オレが」という執着心をとりはらえたとき、みえるものがある。というか、「オレが、オレが」が みえなくさせるものがある。今回は老師が むかし世話になっていた寺をたずねてソウルに上京してみたら…というはなし。その寺が借金で とりおさえられてて、ビルの建設計画が進行中だった。それをとめようとする坊さんたちと、たててしまおうとする商売人(やくざあがり)の対決。「アニキってよぶな!」と「部下」に あたりちらす「上司」が印象的。やくざだって つらいんだぞという側面が かたられる。最後のほうで「蜘蛛の糸」のカンダタみたいな光景がでてきて なんとも象徴的。こんどは、なぞときが伏線として つかわれている。おもしろい。なっとくのいくハッピーエンド。

クリスマスのうたをうたう小坊主が めちゃくちゃ かわいい。

映画『達磨よ、遊ぼう!』

2006-10-31 | 映画
韓国の映画。

韓国にいたときに1回みたことがあったのだが、これは やっぱりおもしろい。やくざが襲撃にあって、いったん身をひそめようと山寺のやっかいになるというはなし。やくざと お坊さんたちは一見まったく ちがう属性にみえて、そうでもないんだなというところの内容。たとえば、やくざが山寺にきたとき、まず「オヤブンはどこだー」というのだけれど、それはもちろん、やくざの いいまわしなわけだけど、親分/子分の関係は、坊さんたちにもあるのだった。ほかにも、海兵隊つながりがあったり、「むかしは やんちゃだったのよ」という坊さんがいたり、「こうみえてケンカつよいのよ」というひとまでいたり。

エンターテイメントな仏教映画ということで、ふしぶしに仏教というか、禅の思想がでてくる。老師のいうことが あれこれ印象的。最初に であったときの「めしは くったか」も いい。「あなの あいた かめを水でいっぱいにしなさい」という なぞかけも すき。わたしは、一瞬で こたえが わかりましたけれども。

「ただ うけいれる」というのがテーマになっていて、あとは異文化交流の妙味といったところ。ヤクザも 坊さんもチョッグが だいすきというのは、たいへん「韓国的」で なるほどなと おもう。チョッグというのは、足でするテニスみたいなもの。日本でも やらないことは ないでしょ。あれは、軍隊でよくやるそうだ。それで、40すぎの おっさんが「チョッグやろうぜチョッグ!」とか うるさかったりする。ま、わるくいえばオトコタチの連帯感のシンボルみたいなもんだね。

おまけ的に おんなの坊さんがでてきて、そのひとが たいへん「清潔な」かんじのひとで…という、やっぱりオトコタチの映画ではあるね。

けどまあ、そういった面をわきにおいてみると、たのしく みられる映画だ。

その きれいなお坊さんが お菓子を老師にさしいれして、おっほーとかいって よろこぶ笑顔がまた よろし。坊主あたま(まるがり)って、かおが魅力的になるんだろうか。坊さんたちの表情をみているだけでも たのしい。