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泗水 孔子公園 (熊本県)

2011-07-15 | 歴史街・史料館・名所

熊本には「泗水【しすい】」という地名がある。

その由来は儒教の祖である孔子【こうし】生誕の地、中国の山東省泗水県に因【ちな】んでいるらしく、明治22年の町村制施行により新たに村名を制定する際、初代村長の西佐一郎【にし さいちろう】が孔子をいたく敬慕していたことからこの地を「泗水」としたと言われている。

熊本県菊池市泗水町にある「泗水 孔子公園」
道の駅「泗水」の横にある中国公園。

写真 中央の塔は【公園のシンボル・孔子像を納める祀聖亭】(六角亭)
中国泗水県にあった6億年前の石で刻んだという高さ3mもある孔子像を
この塔内に再現して、納めてある。

【祀聖亭】(六角亭)

孔子像

この泗水孔子公園は、この地に「泗水」という名が付けられ100年の歴史を刻んだことを記念して建設・整備され平成4年(1992)に完成したものだ。
公園の造りは中国宮廷建築様式が採用され、資材だけでなく技術者も中国から招聘したという本格的なもので異国情緒漂うチャイナチックな雰囲気を醸し出している。



美しい回廊

「三国志」物語や花鳥風月の山水画が彩る美しい回廊や中国曲阜【きょくふ】市にある孔廟【こうびょう】

回廊の天井部分の装飾












建造物周囲には、水路が配してあり鯉が放たれている。
芝生広場も広く、小さな子供を遊ばせるに適している。








施設内には、ほかに
(孔子の神霊を祭る中国最大の孔子廟)の大成殿で9月に挙行される孔子まつりに使用される衣装や楽器を展示する「展示館」 (下の写真の建物)

展示館の中には 実物大の楽士たち(古楽器を演奏する)のマネキンがいて
笙や筝の原型、楽太鼓などの中国伝来の古楽器もガラスケースの内部に
並んでいる。




毎年 秋には「孔子祭り」という行事があり、孔子公園内を
民族衣装(中国の古代の音楽士たちの衣装)をまとった市民が行進する。
下の画像3つは、その時の様子を撮影した市民の入選・特選写真だ。





中国古来の楽器の神秘的な音色や、鮮やかな衣装をまとった舞いは
中国芸術文化の最たるものという。


孔子公園内には、
古代中国の貴重な資料や孔子関連の書籍などを展示した「資料館」もある。
写真は「資料館」の入口周辺。

※資料館のみ有料 
      高校生以上200円、  小・中学生100円
開館時間        AM9:00~PM5:00

「資料館」は、現在、リニューアル中で、入れなかった。


公園内には、孔子の教えが至る所に立ててある。




親が子を想う気持ち



子もまた親の身を想わなくてならない・・


「数々の孔子の教えを街の精神的な支柱にしたい想い」が溢れる
泗水の孔子公園。


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