この画像が私が入った 湯の峰の共同湯です。
がっしりした木の枠がある豪快な湯船でした。
夕刻の時間に入るとこの町の人々が入りに来られて
交流を深めておられ、憩いの湯のようでした。
湯船から湯があふれるはあふれるは・・豪快なのです。
明らかに町の人間でない人が入っていると、すぐわかる湯。
でも、町の人々も親切で、いろいろ楽しくお話ができました。
こんないい湯に毎日入っていたら、
この町の人々のようにおおらかなやさしい人になるのでしょうか。
ところで、このお風呂でも話題は3月11日の東日本大地震の話・・
こんないい湯に入っている我々だが、
「今頃、被災地では、温泉なんてもっての他で
日々のお風呂さえ満足に入れない状態なんだろうね・・」と誰かが言うと
あたりは シ~ン 一瞬にして沈黙 になる。
「早く余震もおさまり、被災地が普通の生活に戻れる日が早くくるといいね・・」
でも、皆の顔には、
最近毎日のようにテレビに流れる、想像を絶するような大津波の被害光景が浮かぶ・・。
その時、この湯の峰温泉で生まれ、85才の今も、湯の峰の共同湯に入っている一人のお婆さんが、話し始めた。
「私が10歳頃に、この和歌山でも大きな地震があってね。
そのころの共同湯は、今のこの場所じゃあなく、「湯の峰温泉駐車場の場所」にあってね。
その大地震のあとに、そこの共同湯の湯が全く出なくなり、それは、困ったんだよ。
この町の人は、みんなその共同湯を利用していたから、家には風呂がなくてね。
毎日、入れていた大地の恵みの温泉が急に一切出なくなって、みんなそれは焦ったよ。
町の大人たちは、川沿いをあちこち掘ってみて、なんとか湯が出るところを見つけだし
周囲を簡単に木で囲って、臨時の新しい共同湯を作ったよ」と・・
ふ~ん 大地震があると 源泉が止まることがあるんだ。
この大地震で、東北地方の温泉地に被害がでてなければいいが~
昨年、行った福島県や宮城県の温泉地は大丈夫なんだろうか??