湯めぐり四方山話 & 和の音

湯めぐりは 人・風物との出会い

湯の峰温泉の共同湯(ふつう湯)

2011-04-07 | 和歌山の温泉

この画像が私が入った 湯の峰の共同湯です。
がっしりした木の枠がある豪快な湯船でした。
夕刻の時間に入るとこの町の人々が入りに来られて
交流を深めておられ、憩いの湯のようでした。
湯船から湯があふれるはあふれるは・・豪快なのです。
明らかに町の人間でない人が入っていると、すぐわかる湯。
でも、町の人々も親切で、いろいろ楽しくお話ができました。
こんないい湯に毎日入っていたら、
この町の人々のようにおおらかなやさしい人になるのでしょうか。 

ところで、このお風呂でも話題は3月11日の東日本大地震の話・・
こんないい湯に入っている我々だが、
「今頃、被災地では、温泉なんてもっての他で
日々のお風呂さえ満足に入れない状態なんだろうね・・」と誰かが言うと
あたりは シ~ン 一瞬にして沈黙 になる。
「早く余震もおさまり、被災地が普通の生活に戻れる日が早くくるといいね・・」
でも、皆の顔には、
最近毎日のようにテレビに流れる、想像を絶するような大津波の被害光景が浮かぶ・・。
その時、この湯の峰温泉で生まれ、85才の今も、湯の峰の共同湯に入っている一人のお婆さんが、話し始めた。
「私が10歳頃に、この和歌山でも大きな地震があってね。
そのころの共同湯は、今のこの場所じゃあなく、「湯の峰温泉駐車場の場所」にあってね。
その大地震のあとに、そこの共同湯の湯が全く出なくなり、それは、困ったんだよ。
この町の人は、みんなその共同湯を利用していたから、家には風呂がなくてね。
毎日、入れていた大地の恵みの温泉が急に一切出なくなって、みんなそれは焦ったよ。
町の大人たちは、川沿いをあちこち掘ってみて、なんとか湯が出るところを見つけだし
周囲を簡単に木で囲って、臨時の新しい共同湯を作ったよ」と・・
ふ~ん 大地震があると 源泉が止まることがあるんだ。

この大地震で、東北地方の温泉地に被害がでてなければいいが~
昨年、行った福島県や宮城県の温泉地は大丈夫なんだろうか??




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川から湯けむりの上がる 湯の峰温泉

2011-04-05 | 温泉街の風景


湯の峰の街全体が湯けむりに包まれています。
さすが1200年前から開かれた古湯の風情が一杯です。
ゆで卵や「野菜」などをゆがく場所もあります。
この場所のやや上流に「つぼ湯」も見えます。
なにか心落ち着く湯の街です・・

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湯の峰温泉 あずまや

2011-04-04 | 和歌山の温泉

写真のお風呂は、湯の峰温泉(和歌山県)の「あずまや」の内湯(女湯)。
正確には「旅館あずまや」という。
高野槙の湯船や杉の壁など木々をふんだんに使った男女別の湯船が人気で
内湯には、それぞれ2つの浴槽がある。その一つに「さまし湯」という
「高温の源泉を適温まで自然冷却してから湯船に注いでいる湯」がある。
これは、源泉温度が高い湯の峰温泉では、非常に貴重なことらしい。
硫黄臭のある源泉は、肌にやさしくて
「さまし湯」ならではの、なめらかな浴感が楽しめる。
内湯の2つの浴槽を交互に入っていたら、
木の香りに包まれ、安らかに長湯ができる。


露天風呂は、木の香が漂う内湯とはまた違って
「庭の庭園露天風呂」で、センスのよさがひきたつ岩風呂。
写真は女湯だが、落ち着いた木々に囲まれ、ゆったりと長湯ができる。
この風呂の木壁と道路を挟んた向かい側には、湯の峰温泉の「湯筒」がある。
「湯筒」では、温泉卵なども作れる。



写真は「旅館あずまや」の玄関周り・・
フランスの文豪アンドレ・マルローが「これぞ日本の宿」と称賛した宿。
高浜虚子や文人墨客の多数滞在した由緒ある宿で、
木造4階建ての建物は、明治37年に改築されたものらしい。
湯の峰温泉の発見は約1800年前で、熊野詣の湯垢離場として知られる
日本最古の名湯だ。その中でも「あずまや」は有名な旅館。
今回は、こんな いい旅館のお風呂に入らせてもらいご機嫌だが
これは、4月号の温泉博士の無料手形で~す。

ところで、お風呂上がりにとんでもない事件が・・
風呂上りに、旅館の向かい側の道路に木製のベンチを発見!!
ちょっと一服と、そこに座り「気持ちよく川風に吹かれて涼んでいたら・・」
「パッパ、バサッ~」っと何か水の塊みたいなものが上から降ってきた!!
「え~!!目の前の川の湯筒のお湯が突然に噴射でもしたの??」
「それとも??にわか雨??」と不審に思い・・
慌てて濡れた頭を、さっきまで使っていた湯上がりタオルでふき取ったら・・・
真白いタオルが緑色になる~!!拭いてもふいても「深緑色~!!」
それに気のせいかなんか臭いし、「何これ~!!もしかして・・」
なんと 空飛ぶ鳥が すごい確率で 
私の頭に「大きな糞を落としていったのだった・それも水ぽい糞!!」
「なんてこった!!」
髪も洗いドライヤーもかけて、お風呂上りのピカピカの私の頭に!!
もちろん!!そのあと何回も何回も頭を水で洗い、ふき取ったが・・
まだ気がすまない!!
「あずまや」のお風呂に入れて夢のように上機嫌だったのが、
すっかり「しゅん!!」と大人しくなった~

夜には、湯の峰の共同湯「ふつう湯」に入り、再び洗髪をしましたよ!!
この共同湯も「温まっていい湯で、広い浴槽で~!!気楽でいい湯」
結局、2回も湯の峰温泉に入れたから
「空から鳥の糞落下、直撃騒ぎも まあ~いいか~!!」
しかし、なんという確率で私の頭に落ちたのか??あの糞!!




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「崎の湯」白浜温泉

2011-04-02 | 和歌山の温泉

白浜温泉といえば、やはり「崎の湯」かな?
どこの湯も「海」が感じられて大好きですが・・
やはり「崎の湯」が「一番海に近い」気がします。
それは、浴槽の傍に本物の海があるからです。
この写真は、「崎の湯」の最突端にある風呂です・・
寄せてくる海の波の音を聞きながらの入浴は、ワクワクゾクゾク、すっきり~
「至福の時」まさに この表現が一番あてはまる湯です。


「崎の湯」の女湯は3つの浴槽があり、
3つの位置関係はこの写真になります。
一番手前の木風呂はすだれが掛かっていて、ちょっとこの写真では見えにくが
真ん中の岩風呂と、先ほどの海の真傍の大きな岩風呂がわかるでしょうか?


これが、入ってすぐの一番手前のすだれが掛かっていた木風呂です。
ここからの「海の景色」も最高なのです。
他の2つの岩風呂も見下ろせ、一番向こうには海原も見えて~
いい景色で、湯加減もほどよく いつまでも入っていられる湯です。


これは、真ん中の「岩風呂」です。
ちょっと目立たないが、ゆっくり入れます。
たくさんの石や岩を組み立てて、浴槽が造られているのがわかるでしょう?
この湯では、韓国から来ておられたお二人に出会いました。
楽しそうに話している二人ずれですが、何か?言葉が妙にわからないなあ~・・
と思っていたら、韓国の方々でした。
外見も雰囲気も全く、日本人と区別がつかず、
温泉をごく普通に楽しんでおられる様子も、全く違和感なくて・・
白浜は沢山の外国人が訪れる人気の湯のようです。


これは「崎の湯の入口(外観)」です
岩作りです・・ちょっと変わっているでしょう??
右側が女湯、左側が男湯の入り口です。


道の傍にある「崎の湯」の案内版です・・
この案内版のすぐ裏に、湯が湧きだしている温泉ポンプ棟があります。
「崎の湯」と「牟婁の湯」の両方をこの温泉ボンプは供給しています。

気になる入浴料ですが・・
★平成23年度の4月から料金がアップする外湯があるので気をつけましょう。
以下のような料金になる
(崎の湯) 300円→4月からは 400円にアップ
(牟婁の湯)300円→  〃   400円に 〃
(白良湯) 300円→  〃   400円に 〃
(松の湯) 200円→  〃   300円に 〃
(綱の湯) 300円→ 変更なし    

★白浜町の役場観光課で
 「南紀白浜外湯めぐり」のパンフレットをもらうと★
一施設につき50円引きの料金で入れます。 
入浴時にそのパンフレットを受付で係員に見せて、
「入湯50円割引券」を差出します。
「外湯めぐり」裏のスタンプ表一覧に、各施設記念スタンプをおしてもらい
スタンプが満欄になる(全部の外湯を巡って)と、記念品がもらえます。

ほかに
和歌山に行くまでの高速道路のサービスエリアやパーキングエリアに
「季節限定の 和歌山 得々クーポン」がついた無料冊子がおいてあり
今回は「冬こそ和歌山」のミニ冊子でした。
その中に「南紀の立ち寄り湯」割引クーポンがあり、白浜の外湯もありました。
★崎の湯は100円引き、牟婁の湯、白良湯は半額になるクーポン券でした。
今回 白浜に行くときには、これに気づかず、
白浜町役場の観光課でもらった「外湯めぐり」パンフレットだけを使いました。
白浜からの帰りに、岸和田のサービスエリアのパンフレット置き場で
これを発見し、ちょっと 残念~!!
次回からは、サービスエリアやパーーキングエリアで、トイレ休憩するとき
よく注意しておきます。
「得々湯めぐりクーポン券」ゲットするぞ!!


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「松の湯」 白浜温泉

2011-04-02 | 和歌山の温泉

「松の湯」を出たら、道路を挟んで海岸が開けている。
このように、夕日スポットで有名な「円月島」が見える。
晴れた日の夕方には、ハッとするほど美しいこんな景色に出会える。

白浜温泉の魅力は、「海」が身近に感じられる温泉施設にある。
「白ら湯」も「綱の湯」も施設の後ろには海があった。
この「松の湯」には海に加えて円月島もある。
ワクワクする白浜の湯だ。


この建物が「松の湯」の外観だ。
なんということもないシンプルな外観で、ちょっと見つけにくい。


これが、「松の湯」の浴槽風景だ。
熱い源泉がそのままの温度で浴槽に流しこまれ、浴槽から溢れている。
水道が浴槽には付けてあり、加水してかき混ぜて入らないととても熱くて入れない。

夕方の5時過ぎになると近所のお年寄り達が入ってこられ
楽しい会話が溢れて、浴室が一気ににぎやかになる。
毎日のように入っておられる方々だった。
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「綱の湯」 白浜温泉

2011-04-02 | 和歌山の温泉

白浜温泉「綱の湯」の浴槽風景です。
シンプルな浴槽にかけ流し湯が溢れています。

ここの湯は3回目ですが、
偶然にも前に入った時に、たまたま一緒だった人と
今回もこのお風呂で一緒になりました。
彼女は、白浜をもう少し海岸沿いに南に行った「椿温泉の地域」に住んでおられて、
自宅には、温泉水が引かれているらしく、うらやましい土地がらですが・・
冷泉のために、一回ずつ湧かさないと入れないし、あとのお風呂掃除も大変で・・
それらが面倒で、この「綱の湯」まで、ほぼ毎日通ってきている人でした。

彼女から、3月11日の東日本大地震の時のお話を聞きました。
和歌山も海岸線では直後から「津波警報」と「避難指示」が出て
海岸線の道路は、地域の人々がスムーズに避難できるように・・
「和歌山から海岸線に入る方は」通行規制があったようです。
彼女は、自宅から見えるすぐ前の海の様子を見ていたが・・・
全く避難せずにいたら、複数の友人達から「早く非難しなさい!」との
心配のメールが立て続けに入り「こんなにメールが次々来たら
落ち着きて避難できない!!」と返信しているうちに、
その日は過ぎた~!!というのです。
なんとも 恐ろしい・・話・・
しかし、このところ日本はもとより世界の大地震のあとも、
和歌山の海岸部では、よく発令される「津波警報」「津波注意報」に
妙に慣れっこになってしまい・・・
海岸の傍に住んでいても、全く避難しなかった人が、
今回、彼女以外にも多かったようで、
「慣れは 怖い!!」と思った日でした。



外側から見たら「綱の湯」はこの建物です。
分かりやすい色や形をしています。
建物の浦には湾が広がり、漁船やプレジャーボートなどが見えます。


今回は、「綱の湯」の屋上に上がってみました。
この写真のような景色が広がり、ウォーッツと感動しました。
2階は地域の公民館か集会所になっていて、3階はこのように屋上で
周囲の3方向が海です。海の傍、湾内にある「綱の湯」です。
以前は、街中にあったのですが、
新しく建て替えられてからは、このように海の傍です・・

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