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「元財務大臣政務官が語る! アベノミクスの正体」 おだち源幸参議院議員著

2016-06-02 | 書記長社労士 政治
 消費増税延期の口実が、先の伊勢志摩サミットでは何度もリーマン・ショックに触れ英独両国の首脳らから異議が出たという景気認識が前提であって、けっして「アベノミクスの失敗」を認めようとしない安倍総理に開いた口がふさがらない日々。
前の衆議院選挙の時には「10%への消費増税は必ず実施する」と言っていたのに、今度は「これまでの約束とは異なる新しい判断だ」なんて、よくもまあいけしゃあしゃあと「嘘はついていない」なんて嘘をつく、安保法案審議の時をはじめいつも嘘ばっかついて誤魔化してきたがが、ここまでやるか、安倍総理。
そんな時に、こんな本を読んだ。


 元財務大臣政務官が語る! アベノミクスの正体 財政・金融・税のプロだからこそわかる「アベノミクス」の問題点! 大阪を、日本を元気にする具体的な提言が満載!
著者のおだち源幸さんは、大阪選挙区選出の参議院議員、1963年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。税理士、公認会計士、行政書士。アーサー・アンダーセン(現・あずさ監査法人)、尾立村形会計事務所、産業医科大学非常勤講師などを経て参議院議員(2期目)。元財務大臣政務官、元参議院財政金融委員会委員長。元事業仕分け人。
この本の主な内容は
★ 安保法案も成長戦略もアメリカの言いなり!
★ 円安の意味は国民から輸出産業への富の移転
★ 株高演出で日銀の抱えた危険な爆弾
★ アメリカの国防費削減分を日本が負担するカラクリ
★ 100年安心?公的年金制度の底が抜けた
★ 経済成長時代につくられた制度はもう機能しない
★ 大人は我慢、子どもに夢を
★ 成熟時代にふさわしいビジョンを提言


 プロローグ「安倍総理の米国議会演説」、第1部「アベノミクスの正体」、第2部「安保法案の正体」、第3部「アベノミクスを超えて」、エピローグ「日本と大阪を元気に!」と構成されていて、各章の後にはおだちさんのまとめ(意見・提言)が記載されている。

「アベノミクスとはなにか」…〇アベノミクスとは「デフレ脱却」のために政府と日銀が一体となって行う金融政策である
「アベノミクスは具体的に何をやったのか?」…〇異次元の金融緩和により、貨幣流通量を2年間で2倍にしました 〇成長戦略には見るべきものがありませんでした
「アベノミクスで日本経済はどうなったのか?」…〇株は上がり大幅な円安になり大企業は利益を出しました 〇しかし2%の物価目標は達成できていません 〇円安は中小企業を苦しめ、市民生活でもメリットはありませんでした 〇この2年間で実質賃金は下がり、正社員は減り、低収入の非正規社員が増えました
「アベノミクスのここがおかしい!」…〇トリクルダウンは嘘だった 〇気合いエコノミーは空回りしている 〇官製相場は張りぼて相場 〇日銀が抱えたリスクはいずれ国民が負わなければならない 〇後戻りした成長戦略では経済は活性化しない

「安全保障関連法案とは何か?」…〇日本が同盟を組む他国が武力攻撃された際に、一緒になって闘う「集団的自衛権」を認めました 〇自衛隊の活動範囲や、使用できる武器を拡大しました 〇武力行使の新3要件については政府が判断します
「安全保障関連のどこが問題なのか?」…〇集団的自衛権の行使は明白な憲法違反です 〇憲法は「解釈」で変更できるという前例を作りました 〇日本が他国の戦争や紛争に巻き込まれる可能性が高まりました 〇自衛隊員や日本国民のリスクが高まりました
「安保法案と軍需産業の関連とは?」…〇安保関連法案成立で日本はアメリカの防衛予算が削減した分を肩代わりさせられそうです 〇防衛予算増額で足りない分は増税か社会保障費が削られます 〇武器輸出三原則緩和で日本は軍需マーケットに進出していきます 〇今後、日本企業が培ってきた「信頼と平和」というブランドは消えていきます

「戦争しない・改革する社会を」…〇成熟時代に即したボトムアップ型の政策が必要です 〇格差を縮小し働く人々のために改革します 〇分厚い中間層のいる社会を目指します
「日本の安全保障をどう考えるか」…〇専守防衛に徹し、近くは現実的に、遠くは抑制的に、人道支援は積極的に 〇領域警備法を整備して「グレーゾーン事態」に対応します 〇平和主義をより厳格に規定する改良改憲を目指します 〇エネルギー供給をきっかけに東アジアを結びます

「医療と介護、年金をどうするか」…〇適正化を図ることで医療費の増大は抑えられます 〇公的年金の著しい世代間格差解消に取り組みます 〇納税者の不公平感を解消するべく、現金給付から現物給付への転換を提案します
「将来世代につけを回すな」…〇若者に借金を負わせないように奨学金は貸与から給付へ 〇子どもの貧困は、地域・行政・政治が協力して取り組む問題です 〇働くお母さんへの賃金補助を提案します

「観光で日本を、大阪を元気に」…〇大阪をアジアに開かれた国際都市に 〇リッチな観光客に対応できる宿泊施設の充実が急務
「大阪を容積率の緩和で元気に」…〇容積率の基準を地方自治体に任せるべし。大阪はまだまだ伸びる!
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