労組書記長(←元)社労士 ビール片手にうろうろと~

労組の仕事している勤務社労士がもしや誰かの役に立ってるんかな~と思いつつ飲んだくれて書いてるっす~(* ̄∀ ̄)ノ■☆

バスティン・ダウン・ザ・ドア

2010-11-17 | 脱線編2 サーフィン(その他)

 先日、友人が貸してくれたこのDVD、「バスティン・ダウン・ザ・ドア」。映画館でロードショーされている時(2009年8月1日公開)、大阪では1館のみの上映で自分の動線からは少し不便な所で、上映時間も中途半端。なんとか都合を付けて見に行くぞと思いながら、けっきょく見ることが出来なかった。けっきょくそのまま忘れていたのだけど・・・。

 1970年代初頭、ハワイのノースショアには世界一の波を求めて世界中からサーファーたちが押しかけていた。その中でも南アフリカ出身のショーン・トムソンや、オーストラリア出身のマーク・リチャーズら6人の若者たちは際立っていた。彼らは実力があるのをいいことに好き放題していたが、地元のハワイアンたちはそれを不快に思い……。

 フィクションとして、過去の事実を再現したものだと思っていたらぜんぜん違った。当時の当事者たちへのインタビューと、当時に撮影された映像を、組み合わせて、ドキュメンタリーとして製作された作品だった。実在の6人のレジェンド・サーファーは、ウェイン・“ラビット”・バーソロミュー、イアン・カーンズ、マーク・リチャーズ、ショーン・トムソン、ピーター・タウネンド、マイケル・トムソン。


 この映画に使用される映像を引っ張ってきた、70年代の、Free Ride、Cosmic Children、Morning of the Earth、Five Summer Stories、Many Classic Moments、Band On The Run、Crystal Eyes、Super Session、Fantasea、Free Form、Ocean Fever、Red Hot Blue、Stylemastersなど19本ものサーフィンムービーで、自分はフリーライド・メニクラ・ファイブサマーストーリー・バンドオンザラン・クリスタルアイズ・ファンタシー・オーシャンフィーヴァーは、見たことがある(たしか画質が悪いが一応VTRをDVDに落とし直してあると思う)。だから、かなり「あっこのライディングや映像は見たことがあるぞ」ってのがあった。さらに昔のサーフィン雑誌でグラビアとして使われた場面も映像としてたくさんあったので、ものすごく懐かしかった。時代の空気とともに大迫力のライディングシーンを山盛り見ることが出来る!前乗りされたジェリーロペスがわざとワイプアウトして自分の板を前乗りした奴にぶつけてやるシーンを、連続写真でしか見たことがなかったが、動画で始めて見た!8フィートくらいのパイプラインのボトムでわざとワイプアウトする気になるか!普通!


 タイトルの「“Bustin’ Down The Door”」というのは、ローリングストーンズの楽曲に使われている歌詞だそうで、オーストラリア出身のサーファーを載せた当時のサーフィン雑誌の特集のタイトルだそうで、「(ハワイなんか)ノックせずにブチ破れ」ということだったらしい。ローカルがほぼ独占していたハワイの海に、オーストラリアや南アフリカからの「よそ者」が入り、成功する。まさに「ドアをぶち破った」のだが、その強引さゆえ、地元のサーファーたちの怒りを買い、そして中盤のダ・フイ(ブラックショーツ)が登場するあたりからこの映画は明から暗に一気に反転し、息をのむ緊張感が漂い出す。まさに30年経った今だからいえる話、当時の6人は死さえをも意識するのだった。ローカリズムの問題、今でも永遠の課題だけど、この映画で取り扱われていることが究極なのだろう。自分はビジターサーファーなので、「リスペクトすべきローカルをいかにリスペクトするか」、このことが永遠のテーマだ。しかしこの映画が伝えたいのは、そんなローカリズムでは無くって、もっと違うもの。そのことはサーファーにしか伝わらないのか、それともサーファー以外の人にも伝わるものなのか、そこにもの凄く興味が湧く。


 最後のシーンが好きだ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« パラオの島さんのこと ALII ... | トップ | キッパリ! 表紙だけで元気が... »

コメントを投稿