労組書記長(←元)社労士 ビール片手にうろうろと~

労組の仕事している勤務社労士がもしや誰かの役に立ってるんかな~と思いつつ飲んだくれて書いてるっす~(* ̄∀ ̄)ノ■☆

2019年5月に読んだ本

2019-06-11 | 📖いい本読んでます?
5月の読書メーター 読んだ本の数:13 読んだページ数:4823

ゼロの迎撃 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)ゼロの迎撃 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) 読了日:05月03日 著者:安生 正 活発化した梅雨前線の影響で大雨が続く東京を、謎のテロ組織が襲った。自衛隊統合情報部所属の情報官・真下は、テロ組織を率いる人物の居場所を突き止めるべく奔走する。敵の目的もわからず明確な他国の侵略とも断定できない状態では、自衛隊の治安出動はできない。政府が大混乱に陥る中で首相がついに決断を下す―。敵が狙う東京都市機能の弱点とは!?日本を守るための死闘が始まった。☆★★導入部はよかったが、クライマックスあたりが妙にしょぼくなってしまったのが残念。

さよなら、そしてこんにちは (光文社文庫)さよなら、そしてこんにちは (光文社文庫) 読了日:05月08日 著者:荻原 浩 笑い上戸で泣き上戸の営業マン・陽介の勤め先は葬儀会社だ。出産直前で入院した妻がいるがライバル社を出し抜いた葬儀があり、なかなか病院にも行けない。生まれてくる子どもの顔を葬儀の最中に思い浮かべ、笑顔が出そうになって慌てる。無事仕事を終え、病院に向かう陽介にまた厄介な案件が…(表題作)。―人生の悲喜こもごもをユーモラスに描く傑作短編集。☆☆★荻原 浩らしい人情話が満載でついつい泣き笑いがこぼれてしまう。

吾輩は猫である (新潮文庫)吾輩は猫である (新潮文庫) 読了日:05月09日 著者:夏目 漱石 中学教師苦沙弥先生の書斎に集まる明治の俗物紳士達の語る珍談・奇譚、小事件の数かずを、先生の家に迷いこんで飼われている猫の眼から風刺的に描いた、漱石最初の長編小説。江戸落語の笑いの文体と、英国の男性社交界の皮肉な雰囲気と、漱石の英文学の教養とが渾然一体となり、作者の饒舌の才能が遺憾なく発揮された、痛烈・愉快な文明批評の古典的快作である。☆☆★有名な書き出しの第1章は読んだことがあったが、全編を読むのは初めてだった。文学小説ではなく、風刺小説だったのか、読んでみるものだ。

まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫) 読了日:05月11日 著者:三浦 しをん まほろ市は東京のはずれに位置する都南西部最大の町。駅前で便利屋を営む多田啓介のもとに高校時代の同級生・行天春彦が転がり込み、二人は様々な依頼に精を出す。ペット預かりに塾の送迎、納屋の整理……ありふれた依頼のはずが、このコンビにかかると何故かきな臭い状況に。予言する曽根田のばあちゃん、駅裏で夜の仕事をするルルとハイシー、小学生の由良、バスを監視する岡老人……個性的な依頼人たちが登場し、抱腹絶倒かつ心温まるストーリーを展開。そんな中、多田と行天の過去が次第に明らかになり、二人の抱えるものと生き方が、読者の心に突き刺さる! ☆☆☆瑛太、松田龍平が出ていたテレビドラマを見たことがあるが、あの二人の演技と世界観がそのまんまな原作を、映像を伴いながら一気に読んでしまった、ほんとにいいお話ばっかりっ!

汚れた英雄 (第2巻) (角川文庫)汚れた英雄 (第2巻) (角川文庫) 読了日:05月12日 著者:大薮 春彦 主人公、北野昌夫(19歳)が大学に入学する昭和33年4月から、ロサンゼルスに渡り世界的な2輪レーサーとしての基盤を築き始める翌34年5月まで(1958〜59年)。☆☆★「どんだけ!?」ながら男としてのロマンを体現する晶夫についつい感情移入してしまうわなあ。

りかさん (新潮文庫)りかさん (新潮文庫) 読了日:05月12日 著者:梨木 香歩 リカちゃんが欲しいと頼んだようこに、おばあちゃんから贈られたのは黒髪の市松人形で、名前がりか。こんなはずじゃ。確かに。だってこの人形、人と心を通わせる術を持っていたのだ。りかさんに導かれたようこが、古い人形たちの心を見つめ、かつての持ち主たちの思いに触れた時——。成長したようことその仲間たちの、愛と憎しみと「母性」をめぐる書下ろし「ミケルの庭」併録。☆☆★緩い歴史怪奇小説(笑)しかし妙な説得力がおもしろい。

ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫)ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫) 読了日:05月14日 著者:七月 隆文 京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。気配り上手でさびしがりやな彼女には、ぼくが想像もできなかった大きな秘密が隠されていて──。「あなたの未来がわかるって言ったら、どうする?」奇跡の運命で結ばれた二人を描く、甘くせつない恋愛小説。彼女の秘密を知ったとき、きっと最初から読み返したくなる。☆☆☆いわゆるパラレルワールドもの、むちゃくちゃおもしろかった、こんなお話だとは想像もしなかった、読了感最高だった!

空の中 (角川文庫)空の中 (角川文庫) 読了日:05月20日 著者:有川 浩 200X年、謎の航空機事故が相次ぎ、メーカーの担当者と生き残った自衛隊パイロットは調査のために高空へ飛んだ。高度2万、事故に共通するその空域で彼らが見つけた秘密とは?一方地上では、子供たちが海辺で不思議な生物を拾う。大人と子供が見つけた2つの秘密が出会うとき、日本に、人類に降りかかる前代未聞の奇妙な危機とは―すべての本読みが胸躍らせる、未曾有のスペクタクルエンタテインメント。☆☆★有川 浩の想像力って宇宙規模やな、脳味噌どうなっているんやろう!!しかし高知弁がいいのよ~。

([お]5-1)食堂かたつむり (ポプラ文庫)([お]5-1)食堂かたつむり (ポプラ文庫) 読了日:05月23日 著者:小川 糸 同棲していた恋人にすべてを持ち去られ、恋と同時にあまりに多くのものを失った衝撃から、倫子はさらに声をも失う。山あいのふるさとに戻った倫子は、小さな食堂を始める。それは、一日一組のお客様だけをもてなす、決まったメニューのない食堂だった。巻末に番外編収録。☆☆★これも映画を見てしまっていたので映像が一人歩きしつつ読んだ。でも映像より自然美があふれ出てくる筆致が素晴らしい。

パレード (幻冬舎文庫)パレード (幻冬舎文庫) 読了日:05月24日 著者:吉田 修一 都内の2LDKマンションに暮らす男女4人の若者達。「上辺だけの付き合い? 私にはそれくらいが丁度いい」。それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め…。発売直後から各紙誌の絶賛を浴びた、第15回山本周五郎賞受賞作。☆★★これって怖いお話やんな、読み終わってから初めて背中がぞくぞくした。

おやつカフェでひとやすみ 死に神とショコラタルト (集英社オレンジ文庫)おやつカフェでひとやすみ 死に神とショコラタルト (集英社オレンジ文庫) 読了日:05月28日 著者:瀬王 みかる 鎌倉、江ノ電の駅からほど近い丘の上に、三兄弟が営むカフェがある。「そのカフェで座敷わらしを見ると、幸せになれる」との噂を聞いて、多くの客が訪れる。初恋の人を探しに来た老婦人や、父を慕う引きこもりの少年―そんな中、黒いコートを着た不吉な男が現れた。男は死に神を名乗り、三年前の事故で死んでいるはずだった三男の綾人を迎えに来たと言うのだが…!? ★★★ま、ライトノベルなんでこんなもんやろ…。

殺人犯はそこにいる (新潮文庫)殺人犯はそこにいる (新潮文庫) 読了日:2019/05/28 清水 潔 5人の少女が姿を消した。群馬と栃木の県境、半径10キロという狭いエリアで。同一犯による連続事件ではないのか?なぜ「足利事件」だけが“解決済み”なのか?執念の取材は前代未聞の「冤罪事件」と野放しの「真犯人」、そして司法の闇を炙り出す―。新潮ドキュメント賞、日本推理作家協会賞受賞。日本中に衝撃を与え、「調査報道のバイブル」と絶賛された事件ノンフィクション。 ☆☆☆警察組織、裁判所、行政としての公安委員会、政治、マスコミへの怒り、憤り、無力感…が募る。最後の方の政権はしかも民主党やったのか。たいへんな作品だ!

坊っちゃん (新潮文庫)坊っちゃん (新潮文庫) 読了日:05月31日 著者:夏目 漱石 松山中学在任当時の体験を背景とした初期の代表作。物理学校を卒業後ただちに四国の中学に数学教師として赴任した直情径行の青年“坊っちゃん"が、周囲の愚劣、無気力などに反撥し、職をなげうって東京に帰る。主人公の反俗精神に貫かれた奔放な行動は、滑稽と人情の巧みな交錯となって、漱石の作品中最も広く愛読されている。近代小説に勧善懲悪の主題を復活させた快作である。☆★★これも実は全部を読んでいなかったんだ、しかし愛媛県松山のこと、ぼろかすやん。いいのか、松山市?


コメント
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