広島鉄道模型友の会 公式ブログ

ここでは、活動の様子や会員の作品を紹介します

鉄道ジャーナレ第2号『網双電鉄 クモハニ40』

2017年10月04日 | 会員の作品
“プロローグ”

以前E601、ワフ501の記事を書いたあと、ひとまずこれで一旦おしまい!

と、思っていたところ、ある先輩会員から…

『電鉄を名乗ってるんだから電車もないとね!』

回避不可能なご指摘を頂きました。

確かに機関車と貨車だけだと『全国各地によくある(あった)私鉄』らしくないし、やはり旅客車もいないと変だよなぁと思いつつ、機関車と貨車がメインの私は、いまひとつ乗り気ではなく『いつか、そのうち』と持っておりました。

そして『そのうち』は意外にも、すぐやって来ました。

以前から予約をしていた、KATOのクモハ12…の前に再生産されたクモハ40が目に留まり・・・

両運転台なので1両でも“さま”になる
国鉄車両だから少々おかしな改造をしても“さま”になる
KATOのプラ製品なので分解・加工はやりやすそう


天使と悪魔との無制限一本勝負が始まるも、開始早々天使がノックアウト!

ハイ! めでたくお買い上げ~(笑)

製作にあたっては『国鉄から私鉄へ払い下げされた後、使用線区の事情に合わせて改造された車両』と妄想…いや設定としました。

せっかく加工するなら合造車が良いな…

調べてみるとクモハユやクモユニは居ても、クモハニは居なかったみたいです。(私の知識はこのレベルです…)

どうせ、妄想の産物ですから荷物室が併設された車両を作ることとし、形式は『クモハニ40』で決定し、あとはさっさと手を動かすだけ!





『網双電鉄 クモハニ40形01』

国鉄では旧型電車の置き換えが進み、不要となり譲渡されたクモハ40をローカル線区での運用に投入するため、客室の約3分の1を荷物室に改造、本形式が誕生した。

塗装は元のぶどう色はそのままに、シルヘッダーを赤、ドアと窓まわりを白色に変更しました。荷物室ドアは客室ドアと識別しやすいようにぶどう色のままとされ、「荷物室」と大書されている。また、正面貫通ドアは警戒帯として全面が白色塗装されている。
改造後は予定通りローカル線で運用された。荷物室は通常の荷物輸送の傍ら、荷役機械を必要としない重量の事業用品や車両部品輸送にも使われた。雑務を任される機会が多々あり、各駅の貨車をかき集めて回送したり、駅で入換を行う時もあった。旅客運用から離脱後は専ら工臨や車庫での入換に使用されている。

○模型について

カトー製クモハ40を加工しました。主な加工箇所は、

・荷物室ドアはプラ板から製作、元のドアをくり抜いて裏側から貼り付け
 (画像では見えにくいですが客室ドアよりも少し奥まっています)



・車内にプラ板で作った仕切りを設置(椅子に溝を切って差し込んだだけ)


・仕切りの位置にある窓を埋め、ベンチレーターを撤去

荷物室は座席を削り、エバーグリーンのプラシート(バテン)を加工して貼り付け、床面の桟を再現しています。若干桟の間隔が広いですが雰囲気重視です。窓には保護棒を貼り付けました。
床下部分は連結器をイモンカプラーに取替え、タイフォンを運転席の下に取り付けただけです。




車体色はいろいろ悩んだ結果、以前愛用していた靴を参考にしました。どこかで見たような、見てないような塗色です。
シルヘッダー部分を中心に、ガイア:ホワイトで下塗り後、ガイア:ブライトレッドで塗装→シルヘッダーをマスキングゾルでマスキング→ドア、窓まわりをガイア:ホワイトで塗装→マスキングして、全体をモリタ:ぶどう色2号で塗装しました。

パンタ、ベンチレーター、ヘッドライトはGM:ねずみ色1号、屋根はねずみ色1号とクレオス:ジャーマングレーを適当に混ぜたグレーで塗装します。

下まわりはジャーマングレーで塗装、抵抗器をグレーで筆塗りし、全体に錆色を薄く吹きました。他には、モーターから台車へ伸びるシャフトの反射が気になるのでエナメルのフラットブラックを筆塗りしています。






HOを始めた当初は、見たことの無い車両は作らないと言っていた私が、いつの間にか国鉄時代の車両に手を出し、挙句の果てには実在すらしなかった車両を作るようになりました…




模型の神様は腹を抱えて、笑い転げているでしょうね…