2月例会が、18・19日に開催されました。今回の活動内容で18日はクラブ所有レイアウトの定期補修と、先月に会員のM田氏より寄贈されたNゲージ組立式レイアウトの整備を行いました。
当クラブの会員は、Nゲージからの転向した者も多く、今回は最近になって16番に転向してきた、F原君が中心となり整備を進めました。寄贈していただくまでの保管状態が良かった為か、電気系統には問題も無く、レールを磨くだけで走行可能となりました。今後はシーナリーの充実と、ジョイントレール部分の高低差の解消の作業を進めてゆく予定です。
当クラブでは、16番が主体である為、Nゲージレイアウトはイベント協賛時の展示運転用とし、通常の例会では脇役的な存在となるでしょう。
先頃、16番のプラ完成品メーカーとしてアリイが参入し、当クラブでも北海道型をこよなく愛するSK郡君が、往年の特急「北海」号を再現すべく10両を購入しました。アリイは16番としては初めての参入で、」メーカーとしては満を持しての発売でしたが、ユーザーの率直な感想としては、実車を綿密に調査をし設計したのか疑問を感じさせるディティールで、既に他社より発売されている同車の模型を再現した“1分の1”モデルといった感じさえもしました。
購入した編成ではモーター車が2両あるのですが、加速が非常に悪く、例えば10Vの電圧で電流計は0・5Aを越える値を出し、走らせ始めた当初からショートしているのかを疑っておりました。時間が経過するに従い電流計の値は上昇し、遂には10Vの電圧で1Aを超える数値にまで達しました。
結局、1両づつ通電テストを行いトレーラーのダイキャスト製台車枠のブレーキシュウのモールド部分が変形し車輪に接触、ショートしていた事が判明しました。走らせ始めた当初は、車輪の表面処理によりショートする度合いが低かったのですが、走行時間が増えるにつれ表面処理部分が剥げ落ち、ショートした事が判明しました。
また、台車全体の構造にも難があり、転がり抵抗が大きいのも問題です。トレーラー台車の車輪はピボット軸受けなのですが、車輪外側の軸を長くし集電ブラシを当てている為に、実質的にはプレーン軸と同様の構造となり走行抵抗を増やす原因となっています。台車をよく見ますと両軸集電方式のように見えますが実際には片軸集電方式で、非集電側にまで集電ブラシを当てた軸受け構造には、設計担当者の意図が読み取れません。悪く言えば「ど素人」設計です。今後の製品ではどのように改良されるかが、興味の沸くところです。
さて、気分を変えまして今回走った列車を紹介しましょう。
まずは会長である私の列車で、今回は四国の数少ない夜行列車、高松発中村行731Dのキニを落とした高知以南をイメージしてみました。急行方気動車はKATO製のプラ製品で、3号車にはキロ格下げのキハ28-5000番台を、4号車にはキハ58の台車を同じKATOのキハ82の台車と交換したキハ57を再現しています。キハ57は台車の交換で簡単に出来る改造なので、編成のバリエーションを増やす格好の車両ではないでしょうか。
先頭は、ご存知四国名物のゲテモノ気動車キユニ15です。これはFUJIモデルのキットを組み立てたもので、全面には帯材にて全面補強を施しています。またKATO製品と連結する事を前提に製作していますので、車両全体の軽量化を行っており、床板をアルミ板からの自作、日光製台車のDT-19をモア製の軸受けメタルをはめ込み、ピボット軸受けに改造し走行抵抗を減らしています。
続いて、I藤君の初めてのフルスクラッチ作品でクモヤ440です。今回はレイアウトを走行する事は殆どありませんでしたが、ヤードの片隅に佇んでいるだけでもその存在を主張している、個性的な車両です。
彼が展開する九州シリーズで、これさえあれば電車の動力車は必要ないと思わせる車両のチョイスには脱帽です。次回は本物よろしく、他の電車の牽引車として、その存在感を更にアピールして欲しいものです。
10数年ぶりに、H出先生が運転会に参加されまして、あの伝説の80系がレイアウト上を走行しました。何が伝説なのかはあえて書きませんが、ドロンジョ一味もビックリ! とだけ書いておきましょう…判る人には判るんです(笑)
話は脱線しましたが、作品は小高とロコモデルのペーパーモデルで、古の山陽本線の列車を再現したそうです。実際に広島地区では1両しか存在しなかったクハ85を始め、広島でアコモ改造を施したモハ80などをチョイスして、個性ある列車を再現されています。また広島色115系のペーパー作品も登場をし、両端クハ車が中間改造車でAU-13クーラー搭載車で、窓割りの関係から実車よろしく中間車キットを加工したそうです。
続いては、K野氏の百萬城中国型シリーズで、東風4型重連に22系客車を連ねた、いかにも大陸的な列車です。実はこの車両たちの一部は私が以前に所有しておりまして、、やむにやまれぬ事情により手放したものなんです。
でも大事にしてくれる方の元に嫁いだわけですから、走らせる機会が少なかった私の元から離れた車両たちも、きっと喜んでいる事でしょう。
じつは、この列車の横の引込み線には中国型機関車たちが勢揃いし、どこかの機務段ではないかと思わせる雰囲気でした。
今月から、私たち広島鉄道模型友の会の活動を広く公開することになりました。ここ広島で活動を始めて26年、本州の西の方でも鉄道模型を楽しむ集団がいることがアピールでき、また新たな仲間が増えて行けばと思っております。今後は毎月例会開催後に更新をします。また、随時会員の作品も紹介してまいりますので、今後ともよろしくお願いします。
当クラブの会員は、Nゲージからの転向した者も多く、今回は最近になって16番に転向してきた、F原君が中心となり整備を進めました。寄贈していただくまでの保管状態が良かった為か、電気系統には問題も無く、レールを磨くだけで走行可能となりました。今後はシーナリーの充実と、ジョイントレール部分の高低差の解消の作業を進めてゆく予定です。
当クラブでは、16番が主体である為、Nゲージレイアウトはイベント協賛時の展示運転用とし、通常の例会では脇役的な存在となるでしょう。
先頃、16番のプラ完成品メーカーとしてアリイが参入し、当クラブでも北海道型をこよなく愛するSK郡君が、往年の特急「北海」号を再現すべく10両を購入しました。アリイは16番としては初めての参入で、」メーカーとしては満を持しての発売でしたが、ユーザーの率直な感想としては、実車を綿密に調査をし設計したのか疑問を感じさせるディティールで、既に他社より発売されている同車の模型を再現した“1分の1”モデルといった感じさえもしました。
購入した編成ではモーター車が2両あるのですが、加速が非常に悪く、例えば10Vの電圧で電流計は0・5Aを越える値を出し、走らせ始めた当初からショートしているのかを疑っておりました。時間が経過するに従い電流計の値は上昇し、遂には10Vの電圧で1Aを超える数値にまで達しました。
結局、1両づつ通電テストを行いトレーラーのダイキャスト製台車枠のブレーキシュウのモールド部分が変形し車輪に接触、ショートしていた事が判明しました。走らせ始めた当初は、車輪の表面処理によりショートする度合いが低かったのですが、走行時間が増えるにつれ表面処理部分が剥げ落ち、ショートした事が判明しました。
また、台車全体の構造にも難があり、転がり抵抗が大きいのも問題です。トレーラー台車の車輪はピボット軸受けなのですが、車輪外側の軸を長くし集電ブラシを当てている為に、実質的にはプレーン軸と同様の構造となり走行抵抗を増やす原因となっています。台車をよく見ますと両軸集電方式のように見えますが実際には片軸集電方式で、非集電側にまで集電ブラシを当てた軸受け構造には、設計担当者の意図が読み取れません。悪く言えば「ど素人」設計です。今後の製品ではどのように改良されるかが、興味の沸くところです。
さて、気分を変えまして今回走った列車を紹介しましょう。
まずは会長である私の列車で、今回は四国の数少ない夜行列車、高松発中村行731Dのキニを落とした高知以南をイメージしてみました。急行方気動車はKATO製のプラ製品で、3号車にはキロ格下げのキハ28-5000番台を、4号車にはキハ58の台車を同じKATOのキハ82の台車と交換したキハ57を再現しています。キハ57は台車の交換で簡単に出来る改造なので、編成のバリエーションを増やす格好の車両ではないでしょうか。
先頭は、ご存知四国名物のゲテモノ気動車キユニ15です。これはFUJIモデルのキットを組み立てたもので、全面には帯材にて全面補強を施しています。またKATO製品と連結する事を前提に製作していますので、車両全体の軽量化を行っており、床板をアルミ板からの自作、日光製台車のDT-19をモア製の軸受けメタルをはめ込み、ピボット軸受けに改造し走行抵抗を減らしています。
続いて、I藤君の初めてのフルスクラッチ作品でクモヤ440です。今回はレイアウトを走行する事は殆どありませんでしたが、ヤードの片隅に佇んでいるだけでもその存在を主張している、個性的な車両です。
彼が展開する九州シリーズで、これさえあれば電車の動力車は必要ないと思わせる車両のチョイスには脱帽です。次回は本物よろしく、他の電車の牽引車として、その存在感を更にアピールして欲しいものです。
10数年ぶりに、H出先生が運転会に参加されまして、あの伝説の80系がレイアウト上を走行しました。何が伝説なのかはあえて書きませんが、ドロンジョ一味もビックリ! とだけ書いておきましょう…判る人には判るんです(笑)
話は脱線しましたが、作品は小高とロコモデルのペーパーモデルで、古の山陽本線の列車を再現したそうです。実際に広島地区では1両しか存在しなかったクハ85を始め、広島でアコモ改造を施したモハ80などをチョイスして、個性ある列車を再現されています。また広島色115系のペーパー作品も登場をし、両端クハ車が中間改造車でAU-13クーラー搭載車で、窓割りの関係から実車よろしく中間車キットを加工したそうです。
続いては、K野氏の百萬城中国型シリーズで、東風4型重連に22系客車を連ねた、いかにも大陸的な列車です。実はこの車両たちの一部は私が以前に所有しておりまして、、やむにやまれぬ事情により手放したものなんです。
でも大事にしてくれる方の元に嫁いだわけですから、走らせる機会が少なかった私の元から離れた車両たちも、きっと喜んでいる事でしょう。
じつは、この列車の横の引込み線には中国型機関車たちが勢揃いし、どこかの機務段ではないかと思わせる雰囲気でした。
今月から、私たち広島鉄道模型友の会の活動を広く公開することになりました。ここ広島で活動を始めて26年、本州の西の方でも鉄道模型を楽しむ集団がいることがアピールでき、また新たな仲間が増えて行けばと思っております。今後は毎月例会開催後に更新をします。また、随時会員の作品も紹介してまいりますので、今後ともよろしくお願いします。