日本の進路を考える

戦後70年が過ぎてもいまだに自立できない日本を考える。

H2Aは安定したなと思う。

2006年12月18日 | Weblog
H2A11号機、打ち上げ成功 最も重い人工衛星搭載(朝日新聞)- goo ニュース
成功おめでとう!
だが、まだまだこれからが心配。例のテニスコート並みに広い面積最大の折り紙アンテナを開くのには一週間かかるらしい。静止軌道に乗って、これがうまくいってそれから各種の通信実験が始まると言うことだが、うまくいって欲しいもの。

中国は有人宇宙衛星の成功を通じて次は月着陸を狙っていると言う。そのことで、月は中国領土だとはまさか言わないとは思うが、最近も起きた過剰品質管理による嫌がらせとも思える販売停止や回収命令などを見ているとあるかもと思いたくなる。化粧品にパソコン、その前に中国自国製品は大丈夫なのかと問いたい。

が、一方で、日本の宇宙開発戦略の展望のなさを嘆く人もいるようだ。軍事だけでなく今回の通信を初め今後の様々な方面で宇宙の果たす役割は増大していくはず。その内容は既に数十年前からSFではないきちんとした研究書として発刊されてきている。
結果としてそれらの予測が様々なアニメにも影響を与えてきたのではないかと想像する。もちろん逆もあるのだろうが。
惑星(地球)の利用段階については、環境問題への影響も大きいので、あの予想と同じにはならないのかもしれないが、静止衛星の浮かぶ空間は土星の輪のようにつながる人工物のリングとなるということは大いにありそう。それがいつの間にか惑星全体を覆うシェルになるのが究極の第三段階だったかという記憶がある。

あとは太陽の発するエネルギーをすべて逃がさずに利用する気の遠くなる話があったような気がする。たしかお堅い岩波新書、がもうどこかへいってしまった。

今回の打ち上げの位置づけはこのような展望の中で進められているのかしらと問うたら、多分ノーだろうというのが困る。宇宙開発というのはそのようなものだという認識が求められる。

そういう長期展望は中国が強い。うーむ。
十五夜の月の表面に五星紅旗が見えるようになるという悪夢もあるなあ。