邦楽さん洋楽さん芸能さんのソフトボーカル、ウイスパーボーカル架空対談

洋楽さん
　一般に歌手は明瞭に声に抑揚をつけて歌う人が名歌手と呼ばれています。
邦楽さん
　でも歌手の灰田勝彦さんは力まない絶叫しない、軽く心地よく歌う人ですよ。
洋楽さん
　それはウイスパーボイスと呼ばれるソフトな歌唱方法ですね。都会的に軽く
　洗練された爽やかな歌声で軽く流して歌う一種の歌唱方法や理論と思います。
邦楽さん
　灰田勝彦さんは日本の歌謡史から言うと古く戦前に流行した人なんですが
　やはり海外で生活された経験のある洋楽のセンスを身に付けた人でしょう。
洋楽さん
　洋楽でウイスパーボイスと言えばビーチボーイズのブライアン、ウイルソン
　の作曲と編曲能力そして美しいファルセットボイス「裏声」が有名なんです。
邦楽さん
　灰田勝彦さんが当時、爽やかに歌う「野球小僧」などはハイカラな都会的
　センスを歌ったものかと思います。外国でもフランク、シナトラなる人は
　甘く柔らかい、ソフトボイスの人だったんじゃないですか？ソフトな声の？
洋楽さん
　洋楽でソフトボーカルと言えば柔らかい声のアンディ、ウィリアムスです。
　1960頃から1970頃はソフトなボーカルが世界的に注目されていたんです。
　カーペンターズのボーカルも耳触りが良いソフトで柔らかい声が特長です。
芸能さん
　70年代の三ツ矢サイダーのコマシャールの唄も爽やかつリラックスした唄。
邦楽さん
　それは大瀧泳一さんの作品や声でしょう？
洋楽さん
　大滝泳一さんの声を聞いて思うのはブライアン、ウイルソンとかジェームス
　、テイラーとかニール、ヤングやバッファロー、スプリング、フィールド等
　の洋楽の影響を受けたものかと思います。
邦楽さん
大瀧泳一さんの歌唱法って灰田勝彦さんを連想させます。力まず流して歌う。
　ウイスパーボイスのスタイルや流れかと思うのです。
洋楽さん
　自分の音楽にヨーデルや柔かい洒脱な歌唱を取り入れた天才的な作曲と歌手
　のハンク、ウイリアムズがいます。カントリー歌手と言った方が解るかな？
芸能さん
　ビートルズの曲にも何か気の抜けたソフトな声の、オクトパス、ガーデンや
　イエローサブマリやアクト、ナチュラリーがあります。
洋楽さん
　そのアクト、ナチュラリーの原曲はカントリー歌手のバック、オーエンス
　のものですし、それらのソフトでリラックスした唄声はリンゴ、スターの
　ソフトボイスと言うか鼻声なんです。カントリー系のカントリー向きの声。
邦楽さん
灰田勝彦さんもヨーデルやハワイアンから出発しておられハワイアンと言えば
　スチールギターなんです。ビートルズのジョンもラップスチールギターを時に
　使い彼の師匠格のチャツク、ベリーも時にスチール、ギターを使っています。
洋楽さん
　ハンク、ウィリアムスや灰田さんニール、ヤング、やＣＳＮ＆Ｙやマナサス
　や大瀧泳一の音楽やレコードにもスチールギターが共通して使われています。
芸能さん
　さて先ほどから「ソフトボイス」「ソフトボーカル」の話題が続いてますが
　日本の歌謡界も「ソフトボイス」「ソフトボーカル」の巨星が登場します。
邦楽さん
　日本ではソフトな声とハスキーな声を併せ持つ一世風靡した天地真理さん。
芸能さん
　「ソフトボイス」の天地真理さんの物真似を逸早く取り入りれて頭角を
　　表わした天才女性漫才師が海原千里万里さんです。現在も別の名前で
　　活躍されています。その音楽的造詣の深さやプロデュース能力も凄い。
洋楽さん
　カントリー歌手のジョニー、キャッシュなどの声が非常に柔らかく味わい
　の深い声です。近年ではドワイト、ヨーカムなる人の声が柔らかく典型的な
　　カントリー歌手の声でしょうか？グレン、キャンベルの声も個性がある。
邦楽さん
　日本ではジミー時田さん。尾崎清彦さんの声もカントリーのセンスと魅力が
芸能さん
　映画「プリティ、ウーマン」で歌っていた柔らかな声はだれでしょうか？
洋楽さん
　あの声は典型的なウイスパーやソフト系のベルベット、ボイスの声を持った
　ロイ、オービソンです。邦楽で濁声「だみごえ］の人とはだれでしょうか？
邦楽さん
　喜劇役者と歌手。所謂ボードビリアンの榎本健一さんの声や高橋竹山さん？
　エノケンと対照的な声質の日本最古のレコード歌手の二村貞一さんもおられ
　ました。洋楽の「だみ声」の人おられますか？
洋楽さん
　ジャズのルイ、アームストログのだみ声。ブルースのハウリン、ウルフの声。
　ロックのロッド、スチュアートのハスキーな声やフオークロックのボブ、デイ
　ランは様々な声を使い分けて歌っています。
芸能さん
　石原裕次郎さんの歌声も一般歌手とは違う魅力にあふれた柔らかさがある。
邦楽さん
　日本のカントリー歌手ジミー時田さんはカントリーそのものだったと思う。
洋楽さん
　もう暑苦しく、汗臭くて、たまらない様なジェイムス、ブラウンの声も踊り
　も素晴らしい。ねとねと、ねばねば　こてこて風味が　素晴らしいと。
邦楽さん
　広沢虎造さんの難波節も良いですよ。
芸能さん
　小林旭さんの「熱き心に」が好きなんです。
洋楽さん
　その曲は、大瀧泳一さんの作曲で、カントリーやロックの要素がある曲です。