NHKのBS2で、2005年8月から「失恋48連発」と銘打って放送がされていた「男はつらいよ」も、去る1月27日で終わりとなりました。
始めの頃は面白くて、笑いながら見ることができましたが、終わりが近づいてくるにつれて、心から笑うことができなくなってしまいました。
満男(吉岡秀隆)の成長により、寅さん以外の人々については、時の流れを感じることができますが、寅さんだけは永遠にマドンナを求め、恋し続ける年のとらない寅さんであるはず、いや、あってほしいと願いながらも、かくも短い期間で作品を見続けると、否が応でも寅さんの年齢、衰えを感ぜずにはいられず、だんだんストーリーに没入できなくなってしまいました。
「寅さんも年をとるんだ・・・」
とても悲しいです。
だけどその悲しさ故にか、更に強く「男はつらいよ」に惹かれてしまう私がいるのです。