いっぷくしょまいかいね

いっぷくしてから それからまた やろまいかいね

目薬の恐怖

2004年10月04日 | 日記・エッセイ・コラム
目薬がうまく差せません。
右目は一発で決まるのですが、左目がどうしても駄目です。
上を向き、目の下の皮膚に左手の人差し指を当てそのまま押し下げ、いわゆる「あかんべぇ」の目をします。
そしてまず一滴だけ差そうと、右手の親指と人差し指で容器をつまみ、微妙な力加減で押します。
ところが、思惑通りに目薬が落ちてこないので、更なる微妙さをもって指先に意識を集中させます。
しかしまだ落ちてきません。
容器を押す力加減と、押された容器が元に戻ろうとする復元力とが、これまた微妙に均衡を保っているため落ちてこないのです。
この状態になると大変です。
復元力に勝とうとまたまた微妙に力を加えては、またまた押し戻される。
その繰り返しで腕の筋肉はついに緊張に耐えきれず震え始め、半分落ちかけた目薬の水滴も同時に落ちそうで落ちずに揺れている。
そして左目のまぶたもそれに呼応するかのように痙攣し始める・・・
こっ、こわいっ!
これほど怖い状況が他にあるでしょうか?
それでも勇を奮ってどうにか落とすと・・・はずれ!  
もう一回始めからやりなおしてぶるぶるしながら落とすと・・・やっぱりはずれ!
「今度こそ」と、またやりなおしても・・・はずれ!
さすがに三滴も落ちると、はずれた目薬も眼球に向かって流れ込んできます。
「まーいいか!目に入ったし・・・」
妥協の毎日です。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする