WATERCOLORS ~非哲学的断章~

ジャズ・ロック・時評・追憶

やませ

2019年07月25日 | 今日の一枚(A-B)
◉今日の一枚 435◉
Bill Evans
Songs On Time Remembered


 しばらくぶりの晴れだ。やっと晴れた。さあ,歩こう。雨の日は市立体育館のジムのマシーンで走っていたのだ。数日ぶりの防潮堤ウオーキングだ。自宅から防潮堤までの往復を含めて,6km程度のコースだ。防潮堤ウオーキング under the blue sky と思っていたのだが,行ってみると向こう岸は「やませ」だった。やませとは,下層雲や霧を伴う,東北地方太平洋岸で春から夏に吹く冷たく湿った東からの風のことだ。やませの向こうに大島大橋が見える。



 向こう岸はやませで大島が見えない状況だったが,空は晴れており,快適なウオーキングだった。しばらくぶりだったので,1時間10分程かけて比較的ゆっくり歩いてみた。

 今日の一枚は,ビル・エヴァンスの「ソング・オン・タイム・リメンバード」である。防波堤を歩きながら聴いた。ビル・エヴァンスの伝記的ドキュメンタリー映画「タイム・リメンバード」に登場す曲を集めた,2019年リリースの作品である。
 
 私はこの映画「タイム・リメンバード」を未だ見ていない。一関や石巻で上映されたらしいのだが,機会を逸してしまった。まったく口惜しい。ビル・エヴァンスの生涯を「時間をかけた自殺」などと表現する至言を目にすると,もう駄目だ。卒倒しそうである。上映でもDVDでも何でもいいから,一刻も早く見てみたいものである。

 防波堤ウォーキングをしながらこのアルバムを聴き,イメージが広がっていった。しばらくぶりに聴いた「スパルタクス愛のテーマ」に胸が熱くなり,ジェレミー・スタイグとのデュオを思い出して,帰宅してすぐ「ホワッツ・ニュー」をCDトレイにのせた次第である。




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