WATERCOLORS ~非哲学的断章~

ジャズ・ロック・時評・追憶

長沼ウォーキング

2019年07月23日 | 今日の一枚(A-B)
◉今日の一枚 434◉
秋吉敏子トリオ
1980 秋吉敏子トリオ in 陸前高田

 この前の日曜日は、宮城・登米市にある長沼の10kmのウォーキングコースを歩いてみた。長沼は、宮城県最長の外周を誇る湖沼で、ボート競技のメッカとしても知られたところだ。

 ハスで覆われた長沼の眺めはなかなかのものだったが、アップダウンはほとんどないものの、複雑に入り組んだ岸に沿って作られた、曲がりくねったウォーキングコースは、精神的な消耗をもたらすに十分だった。2時間弱でなんとか歩き切ったが、精神的にも身体的にもかなり疲れて、ヘロヘロな有様だった。しかし一方で、一周すれば20数キロある長沼の完全制覇に、いつかはチャレンジしてみたいとも思った。


 今日の一枚は、「1980 秋吉敏子トリオ in 陸前高田」だ。1980年6月13日、岩手県陸前高田市民会館大ホールで行われた秋吉敏子のライヴ録音盤である。奇跡的に発見された録音テープより最新デジタル・リマスタリングされたCDなのだそうだ。 

 陸前高田は隣町である。よく覚えていないのだが、高校3年生の頃、このコンサートに行ったかもしれない。陸前高田市民会館でのトシコのコンサートには行った記憶がある。トシコは、これまでおそらくは20回以上見ており、どれがどれか記憶が定かでない。奇跡的に発見された録音テープからのリマスタリングらしいが、音はそんなに悪くない。

 冒頭の「長く黄色い道」からトシコの流麗なアドリブ全開である。バックも迫力ある演奏だ。改めて聴くと、若い時代の、あるいは脂ののった時代の、トシコの才気あふれる演奏には、まったく脱帽である。「女バド・パウエル」と呼ばれることは、もしかしたらトシコには不本意なのかもしれない。しかし、そういわれることに首肯させられるほど、瑞々しくアグレッシブな演奏である。


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