WATERCOLORS ~非哲学的断章~

ジャズ・ロック・時評・追憶

ブロンド・オン・ブロンド

2010年04月18日 | 今日の一枚(A-B)

●今日の一枚 255●

Bob DyLan

Blonde On Blonde

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 昨夜は、次男に付き合いスイミングクラブに入会してプール泳いだ。中学生になった次男がこれまでのようにスイミングクラブに通えず、夜間のコースになったため、その送迎のついでに自分も泳いでみようかと思い立ったのである。水泳は得意だった。小学生の頃は、市内水泳大会で優勝したものだ。地元の島までの遠泳大会で完泳したこともある。だから、自信があった。次男と競争する勢いで得意になって泳いだ。15分ほど泳いで足がおかしくなった。心肺系は全然平気なのに、太ももが固まってしまって動かないのだ。無念のリタイア、ちょっとだけプールサイドで休憩することにした。休憩してもなかなか足は回復しない。休憩しているうち、心肺系もおかしくなり、吐き気がしてきた。結局、レッスン中、泳ぎには復帰できなかった。今朝、早起きした。だいぶ回復したが、まだ心臓のあたりがドキドキしている感じがある。悔しい。負けたくない(誰に?)。来週もがんばろう。今日は、午前中に会長をつとめている地区の「手をつなぐ育成会」の総会がある。午後からはHCを務めている高校女子バスケットボール部の練習に付き合わなければならない。大丈夫だろうか。

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 ボブ・ディランの1966年作品『ブロンド・オン・ブロンド』である。LP時代には2枚組みだったが、CDでは一枚となった。ボブ・ディランの最高傑作、あるいは少なくとも60年代ディランの最高傑作といわれることの多い作品である。例えば、CDの帯は、「詩人とロックンローラーとしての二面性が見事に結晶した完成度の高い作品で彼の最高傑作とも言われています。様々な人間関係にインスパイアされて生まれた詩の数々は時に複雑で難解ながらも深みのある豊かな出来になりました。ラブ・ソングと断定できる歌についてもウィットや奥深い意味をもち格言ともいえる内容に仕上がっており、ディランがいかに同時代のアーティストの中で抜きん出ていたかが計り知れます。」と賛辞を述べ、たまたま手元にある渋谷陽一『ロック~ベスト・アルバム・コレクション』(新潮文庫)も「詞がシュールリアリスティックなイメージ溢れるものになり、ナッシュヴィルの一流ミュージシャンとアル・クーパーらが作り出した豊かなサウンドと暗喩に満ちたイメージ豊かな詞の世界はディラン芸術の頂点を感じさせるものだ。」と最大限の評価を与えている。

 わからないではない。多分、私も高校生の頃はそんなことを考えながら聴いていたのかもしれない。けれど、今は生活のBGMである。家族が寝静まった深夜に、仕事をしながら、あるいは酒を飲みながら音量を絞って聴く。音量を絞って聴くディランもいいものだ。難しいことはまったく考えない。もう訳詩もほとんど読まない。ただただノリがよく、気分がいいのである。私が考えるのは、いいなあ、やっぱりボブ・ディランは好きだなあ、たまに聴きたくなるんだよなあ、ということだけである。「ローランドの悲しい目の乙女」、いいんだよなあ。


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