WATERCOLORS ~非哲学的断章~

ジャズ・ロック・時評・追憶

また地震だ!

2011年04月08日 | 大津波の現場から

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 昨日の深夜、また大きな地震があった。津波警報もでて、夜中に高台に避難したため、今日は一日寝不足気味だった。余震にはもう慣れっこだが、昨日のやつは3・11を思い出させるような大きな地震だった。2階のベットで眠りにつく寸前だったのだが、家がこのまま倒壊してしまうんじゃないかと思うほどだった。重いタンスや本棚が1m程もずれ動き、食器棚のグラスは割れ、本やCDが棚から落ちて床に散乱している有様である。(ただ、3・11の地震の際は棚の書籍・CDが一つ残らず下りたが、昨日のは少しだが棚から落ちなかったものもあり、その意味では地震の規模は3・11程ではなかったのかも知れない)

 ついこの間、やっとの思いで3・11の後片付けが終わったと思ったばかりだったのに、またこれを片付けるのかと思うと絶望的な気分になる。ところで、CDのプラスチックケースはなぜにこうも壊れ易いのだろうとしみじみ思う。3・11と昨日の地震でCDケースの多くが破損してしまった。小さな破損で済んだものもあるが、大きなひびがはいったり、ケース自体が割れてしまったりしたものも多く、ちょっとショックだ。家族や家を失った人も多い中、CDケースの破損を嘆くなど自分のせこさが恥ずかしいく大きな声でいうのが憚られるが、何か自分の世界のある種の完全性が損なわれてしまったような気がして、落ち着きが悪いものだ。

 余震には慣れっこと書いたが、一方で地震に対して過敏になっている部分もある。地震の前兆を認識でき、少しの揺れでは驚かなくなった反面(震度4程度ではどうってことないという感覚がある)、ベットに寝ていると、ずっと揺れているような気がして、落ち着いて眠れない。一晩に何度も起きてしまう始末である。

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