ひのっき

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東京タラレバ娘は飲み仲間っていいねと思わせてくれる傑作

2017年02月23日 | 絵日記
東京タラレバ娘(1) (Kissコミックス)
東村アキコ
講談社

東村アキコ先生の「東京タラレバ娘」を読みました。

なるほど、話題になるのも納得な面白さです。

美人で聡明、仕事でも成功し充実した20代を過ごした主人公たち3人組。

誰もが羨む華やかな存在だった自分たちの立場が、30代に入って微妙に変わってきたことを感じます。

赤提灯の居酒屋に集合しては、「あの時こうしてタラ」「この時ああしてレバ」とタラレバ話にクダを巻きます。33才になってなんとなく結婚を意識し始め、人生を見つめ直す3人ですが…というお話。

この3人、結婚そのものに憧れてる訳では全然ないところが現代的だなあと思います。

「あれ?そう言えば私まだ未婚だけど、これって大丈夫なんだっけ?」という漠然とした焦り、「この仕事って一生続けていけるのかな?」というぼんやりとした不安、それすら肴に飲み倒してしまう3人。

小気味よいテンポでゲラゲラ笑わせてくれつつ、時折繰り出される鋭いアキコ節がグサグサ心に刺さります。

未婚でも既婚でも飲み仲間がいタラ人生楽しいね、そう思わせてくれる傑作です。