ひのっき

あったかくてぐっすりでごはんがおいしくてよかったねうれしいねなんて小さなしあわせ探し雑記

正泰苑 町屋駅前店

2005年06月26日 | たべもの。
という訳で、☆まがり★さんが感動のあまり人生で初めて二皿平らげたという、幻のレバ刺しを求め町屋の正泰苑へ行ってきました。
で、いや、もう、感動しました。☆まがり★さんお奨めのレバ刺しはもちろん、どの皿一つとっても世の中にこんな旨い肉があったのかと、知らずに漫然と生きてきたこれまでの人生が無駄に思えてしまうレベルのもの凄い美味しさです。
と、今回は長文なので結論を先に述べつつ、以下レポートです。
レバ刺しは早い時間に行かないと無くなるとのアドバイスに従い、開店の17時で予約し16時55分に到着。ちょっと早く着きすぎたかなーと恐々中に入ると、なんと概ね満席になっています。実質予約制なのに開店前に席が埋まってしまう店って一体・・・。
で、いよいよ憧れのレバ刺しとご対面。ツヤツヤの刺肉をすっとつまみ一口。うわあ・・なにこれ・・。何にも例え難い信じられない美味しさです。なんていうか、極限まで濃縮されたコクが、舌の上にねっとりと旨みを広げながらトロトロと官能をとろかしていく感じ。で、特筆すべきはその香りで、全く臭みが無いのはもちろんのこと、絞りたての牛乳を思わせるほのかな甘い薫りが鼻に抜け、呼吸するたびに意識が陶然となります。うむう、確かに銀河系広しといえども、これほどのレバ刺しにはちょっと巡り会えないかも。レバ刺しは駄目だといっていたさっちゃんが美味しい美味しいと平らげてしまいました。
そして上カルビは脂と肉の絶妙なバランスが生み出す旨みがタレの山葵醤油とマッチし、未経験領域の美味しさを演出します。うーむ、焼肉に山葵醤油って、よほど肉質に自信がなければ出せないものだって聞いていましたが、まさか若造年代の今日この瞬間にこの上質が味わえるとは・・。
またハラミはハラミとは思えない柔らかな食感と赤みの旨みが、ホルモンは舌の上でとろけてなくなってしまう不可思議な脂の旨みが、驚愕レベルの感動を胸にきざみます。またこれがいちいち白いご飯によくマッチし、お箸の国に生まれて本当に良かったなんて認識を新たにします。
うわうわーなんて追加で上ロースを注文すると、品切れですとの答え。17時開店の店で17時40分に注文して品切れとはどういうことやーと思いましたが、何やら予約でお取りおきのお客様がいらっしゃるとのこと。ふふ・・・さすがに常連は戦い方をよく知ってやがる・・なーんて仕方が無いので中ロースを注文。「生でも大丈夫ですので山葵醤油でお召し上がりくださーい」との店員さんの言葉に従い、生で一口。う・・うーん、中でこれなら上はどうなっちゃうんだなんてもの凄い鮮度。牛肉と言われなければそのままお刺身ってことで納得してしまいそうな爽やかな味わいです。またこれに炙った程度に火を通すと味と旨みがぎゅっと増幅されて、どういうこと?なんて目が遠くなる美味しさ。涙目になりながら夢中でごはんにのせつつ頬張ります。
デザートのマンゴープリンも甘すぎずまろやかな味わい、そして食間にぐい飲みするマッコリが、これまたその透き通るような柑橘系の香りがすばらしくめちゃうまです。
店員さんの対応も丁寧で気持ちがよく、うーむ、これってもしかして京城越え?正泰苑恐るべし。
お値段は2人で10,000円と、この品質を考えれば相当リーズナブルと言える水準。
紹介してくれた☆まがり★さんに大感謝の、絶対お奨めな超名店です。
正泰苑 町屋駅前店