紐のし屋の日記

「紐のし」っていう瓦を作っている谷池健司製瓦所の四代目社長の瓦つくり日記。

囚われの身

2007-12-12 22:35:05 | 小話
     
先日、瓦師の一分さんの所に行った時のことです。
工場に入ったのですが、気配が無く
「誰もいないのかな?」
奥まで入っていくと、こんなを見つけました。

「あぁ 懐かしい」
昔の瓦屋の工場は、木造が多く
こんな柱が沢山ありました。

この柱を見て、ふと、私の幼き頃を思い出しました。

私の子供の頃の工場も、もちろん木造で
そこでよくイタズラをして、親を困らせました。
時には、ワガママを聞いてもらえないと
怒って瓦を壊したりもしました。

さすがに、瓦を壊すと父も怒り
私を捕まえて、何をするのかと思うと
      ・
      ・
      ・
     なんと、
私を柱にくくりつけるのです。

泣きながら「たすけて~」
こんな声もむなしく、30分ぐらいほっとかれるのです。

しばらくすると、母が来て助けてくれるのでした。

こんな事が、何度もありました。

昔は、こんなのでなかったですか?

今では、こんな柱は少なくなってるのかな~


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