紐のし屋の日記

「紐のし」っていう瓦を作っている谷池健司製瓦所の四代目社長の瓦つくり日記。

荒地出し 

2007-10-31 21:21:14 | 仕事の様子

これは土錬機(どれんき)という機械です。
この機械に土を入れ、混ぜて真空にして荒地(あらじ)という土をだします。

これは、口金です。
これで、プレスする瓦の形に近い荒地を作ります。
口金の形状で、反ったり、くぐんだりします。
これを土錬機につけます。

口金は、瓦によって異なるので
色々な種類があります。

そして、土錬機から出てきた荒地を
一枚ずつ丁寧に台車にのせていきます。

荒地がうまく出来ないと、
白地を行儀よく作ることができません。

化粧は下地が大事
瓦は荒地が大事

ってとこですかねェ

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サイクリング

2007-10-30 02:23:38 | 家族のお話

工場の隅っこには、
パレットで出来た自転車置き場があり、
ここには、二台の自転車がおいてあります。

幼稚園から帰ってきた娘達は、
楽しそうに工場内をサイクリングします。

機械と機械の間をすり抜けたりして
自転車の腕を磨いています。
この風景を見ていると
私の子供の時もこんな感じだったなぁ と、思いました。

今も昔も瓦屋の子供は、
こんなふうに工場で遊んでおっきくなっていくのです。

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紐のし(ひものし)の棚上げ

2007-10-29 20:36:21 | 仕事の様子

紐のしをプレスしたものを
台車に載せて、綺麗にしていきます。

ヘラで、めくそ(プレスした時に出るギザギザ)を丁寧に取っていきます。
この時の角度は、斜め45度です。
どこでもよく聞く角度ですよね。
力を入れすぎると、深く切り取ってしまいブサイクになります。

紐の付け根の所に、土が残らないように綺麗に取ります。
土が残っていると、
瓦になった時、上に重ねにくくなるのでとても気をつけています。

そして、素早くスポンジでなでます。


綺麗になったら、乾燥台車に載せていきます。
この時に、上に載せるのはいいのですが、
下にのせるには、腰を曲げた姿勢になるので、
とても辛いです。

母は、長年これをしすぎたせいか、腰が曲がってきています。
(たぶんそうだろう・・)

こんな手作業をして、紐のしは出来ているのです。


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カメラの裏側

2007-10-27 00:12:56 | その他

セルフタイマーをセットして、こんな感じで
仕事の様子を撮っています。

カメラの位置を、何度か調節して、
シャッターが切られるまでじっとしていなければなりません。

それを見た父は
「またさぼってる! 仕事しろ!!」
と、きついお言葉。

さぼっているように、見える気もしないでわないが・・・
日ごろの行いって大事ですね。

う~ん ブログを書くのって難しい~

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窯あけ

2007-10-26 01:20:09 | 仕事の様子

瓦を窯から出したら、選別しながら台車へと乗せていきます。


瓦と瓦がひっついていると・・


このような虹色の模様ができてしまいます。
見方を変えれば綺麗な感じもしますが、
製品としてはだめなので、よけていきます。


窯から出てきた瓦には、ススが沢山付いています。


ススをはけで丁寧に落としていきます。
ホースは、ススを吸い取るための機械へ繋がっています。
この機械が無いときは、
ススが舞い上がり体中が真っ黒けっけになっていました。
ドリフのコントで、爆発した時の用でした。(例えが古いですが)


は~い綺麗になった!
これを、結束機のところまで運んでいき、くくってもらいます。

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煙突の思いで

2007-10-25 06:48:15 | 小話


これは、ウチの工場の煙突でございます。
立派にそびえたっていますね。
仕事中にこっそり登って撮影しました。

煙突といえば、サンタさんですよね~
その昔、母からこんな話を聞きました。

ウチの家には煙突無いけど、
工場にはあんな大きな煙突があるから、
そこからサンタは、やってくる

ウチは瓦屋でよかった

と、喜んだのを思い出しました。



普段見慣れた景色も、屋根に上って見ると
違う景色に見えて綺麗でした。


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白地配達 2

2007-10-24 20:35:08 | 配達

白地配達に行って来ました。
リフトで、白地の載った乾燥台車をボンゴに積み込みます。
この時は、息を止めて慎重に載せてます。
過去に一度、出発前にひっくり返しました。


乾燥台車をロープで固定します。
これは、万力というくくり方です。
万力というだけあって、ものすごく締まります。
このロープ1本だけで台車2台を支えているのです。


落とさないように、ゆっくりゆっくり行きます。
(津井の皆様、ご迷惑おかけしています)



カタカタ  カタカタ 慌てると白地の悲鳴が聞こえてきます。
ルームミラーで、白地の様子を何度も見ます。



白地を降ろしたら、前に持っていったカラの乾燥台車を積んで
帰りは ス~イ ス~イ

綺麗な瓦になってくれよ~

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梱包

2007-10-23 23:21:25 | 仕事の様子


瓦をパレットにつめる時は、
遠くへ運ばれても瓦と瓦がすれて傷付かないように、
たくさんダンボールをあててつめます。
これが結構手間がかるのです。



一人では大変なので二人で仲良くつめています。



一段積めて、またダンボールをあてます。




これを繰り返して、
はい。完成!!
こんな風にして瓦をつめています。

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淡路島をサイクリング

2007-10-22 21:52:23 | 小話


土曜日、日曜日になると、こういう人達をよく見かけます。
この道は車の通りが多い道でないので
観光客とかは、通らないとおもっていましたが、
こんな人達がたまに通ります。

私も、春に友人と淡路島半周をやってみました。
車で走るよりもゆっくりしたスピードなので、
ものすごく周りの景色を見ることが出来ます。

淡路島ってこんなのだったんだ と思いながら、
瓦屋根を眺めながらのサイクリングをしました。
完走した時は、ものすごい達成感で感動しました。

この人も淡路瓦を眺めながら、サイクリングしてますよ。

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