紐のし屋の日記

「紐のし」っていう瓦を作っている谷池健司製瓦所の四代目社長の瓦つくり日記。

お手伝い

2009-10-24 22:03:12 | 工場の様子


世の中には、こんな便利な券があります。

これは、何かというと、
なんでも望みを叶えてくれるという幻の券なのです。

ちょっと言い過ぎましたが、とっても重宝しております



で、何をお手伝いしてもらったかというと、
いつも白地に吐け土をかけて、
窯に入れるコンテナまで運んでくれるハンガーのお掃除。



金槌三人組が並んでトントンやっています。

ハンガーは、奥へ奥へと流れています。
その動くハンガーに自慢のトンカチで襲いかかっています。



快心の一撃

気持ちがいいくらい吐け土がぶっ飛んでいます。



ちりも積もればなんとやらですね。
こ~んなに貯まりました。

いや~ お手伝い券ってべんりですね。
助かりました。

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塀付け丸の選別

2009-10-09 22:22:01 | 仕事の様子


これは何をしているところかというと…



塀付け丸の選別をしているところです。

瓦は、その時の土の状態、棚に上げる時の乾燥具合、
焼け具合など、色々な事が影響して瓦の重なり具合が
合いにくい事があります。



そこで、ウチでは二種類のサイズに分けてきました。



写真のように瓦と瓦がきちんと合うか
基準の瓦を一枚ずつあてて確かめています。

この瓦だと、合わせるところが狭くて合っていませんよね。
このようなものをよけていきます。

しかし、最近すこし合いにくくなってきましたので、
しかたなくもう一種類増やす事に。



まず、紐の部分の広さを測ります。



次におしりの部分も測ります。



そして、数字を書き込んでいきます。
十数枚測ったところで、平均値をとって
基準となるものを見つけます。



これが新しい基準となる瓦です。

ほんとは、安定したものを作るめにもっと研究ですね。
戦いは続きます。



きっちりと綺麗に輝く瓦のために
手間暇かけて頑張っています。

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台風のお話

2009-10-07 17:53:01 | 小話


台風18号が近づいていますね。

津井の港湾に泊めてある船も、少なくなっていました。



台風で思い出すのは、私が小学校の時
その当時住んでいた家は、古い家だったせいか雨漏りがひどく、
家じゅうの畳をめくり、家具にナイロンをかけて、
凄い事になっていた記憶があります。

ふと、疑問に思ったのが、
「どこで寝るのだろ…」
子供ながらに思いました。

あたりを見回すと、玄関だけは普段どおりでした。
そう、雨が漏らない場所は、玄関だけ…

家族みんなで玄関で寝た思い出があります。

大人は大変でも、子供にとってはとても楽しい事なのです。

よっぽど嬉しかったのか、
後日、学校で絵を描く授業の時に、
その日の玄関で寝る家族の様子を描いてしまいました。

母に、「恥ずかしい絵を書くな」と、
怒られた事を、台風が来るたびよく思い出します。

今思うのは、
機能的な家、広い家、カッコイイ家より、良い家だったと思います。

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直島で見た唐破風の神社

2009-10-03 21:41:58 | 瓦の屋根


以前、直島に行った時に、初めて見た唐破風の屋根。
間近で見たのは、これが初めてでした。

見た瞬間
思わず 「おぉぉぉぉぉ」 と、叫んでしまうほどのカッコよさでした。
しばらく見とれてしまいました。

これぞ職人の技ですよね。



この屋根の形状は、日本にしかないらしく、
破風の形式としては、最も格が高いとされ、
社寺建築や城郭に主に使われてきたそうです。



これだけ立派な唐破風なだけに
棟には、雨切り、紐のし、紐台面が使われ、
総合的にバランスのとれた立派な屋根でした。

日本建築って、素晴らしいですよね。

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雨の日のプレス

2009-10-01 22:28:39 | 仕事の様子


最近、よく雨が降りますね。

こんな日のプレスの様子です。



今日は、おばちゃんに輪のしをプレスしてもらいました。

輪のしは、のしに模様がついた瓦で、
模様の部分を綺麗に作るために、
一枚ずつの手作業になります。



プレスしたものは、
このように吸着盤が上からビューンと降りて来て、
プレスしたものを吸い上げるのですが、



金型にひっついて残ってしまう事がよくあります。



なぜかというと、プレスすることで荒地を押し出して
模様の部分を作っているのですが、
無理な土の移動のためこのように残ってしまい
ひっついてしまうのです。



こんな日和の時は、湿度が高い分よけいにひっついてしまいます。

また、お天気により、白地の乾燥が早くなったり、遅くなったり・・・
と、瓦つくりは、お天気にとっても左右されているのです。

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