紐のし屋の日記

「紐のし」っていう瓦を作っている谷池健司製瓦所の四代目社長の瓦つくり日記。

瓦で出来たお店?!

2008-11-30 22:39:29 | 見学会


徳島の阿南市にある杏詩木アンディゴさんを見学してきました。

そこには、あっと驚く瓦葺きの建物が!

見たこともない丸い屋根に、瓦を葺いてあるではありませんか!!



壁には、瓦が綺麗にかざられていました。



店内を見せてもらうと、たくさんの木でできた
あたたかい家具が並べられていて
その一角には、瓦の販売スペースもありました。



瓦を見学させてもらいに来たのに
「どうぞ、召し上がれ」と、“おへぎ”というお菓子まで
いただけました。

とっても素敵なテーブルで焼いてもらったお菓子は
すごくおいしかったです。

木のぬくもり、火のぬくもり、瓦のぬくもりを
感じるた一日でした。

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突撃リポート in 徳島

2008-11-24 13:12:39 | 瓦の屋根


以前、紐のしを沢山使ってくれた新築の家が
徳島にあるというので見学に行ってまいりました。



その屋根には、紐のし、紐のし、紐のし、紐のし、紐のし・・・・
たっくさんの紐のし達が使われていました。



凄く立派な家で、見とれてしまいました。
これこそ“和の美しさ”です。



紐雁振り、甍万十のし、松皮のし、両紐台面のしで出来た
素晴らしい棟でした。



まだ完成していない家だったので
足場がしてあり、瓦を施工してあるのを
近くで見ることが出来ました。



青空の下、いぶし銀が冴えわたって
家が上品に輝いていますよね。



ほんの少しだけお施主さんとお話しすることが出来ました。

「どうして和風の家を建てようとおもわれたのですか?」
と、訪ねると

「主人が、どうしても瓦葺の家が建てたかった」
と、とても嬉しいお言葉を聞くことが出来ました。

お施主さんは、とても気に入っているようで
嬉しそうに話してくれました。

私は、その姿を見て
瓦作りって、人を喜ばせれる仕事なんだと
初めて気づく事ができました。

和風の家って、素晴らしい

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身近に感じれる瓦

2008-11-20 16:24:16 | 仕事の様子


ここは、旧三原町にある公園です。
たまに子供を連れてここに遊びに来ます。



この公園には、瓦葺きのこんなステキな建物があります。
とても落ち着きそうですよね。
ゆっくりと時間を忘れてしまいそうです。



夏の暑い日は、影となり
突然の雨には、雨宿りできたり
子供が遊んでいるのを親が見守れたりと
色々な場面が浮かんできます。



私の住む瓦の町には、
素敵な瓦のモニュメントは沢山ありますが
こんな実用性があり、瓦を身近に感じれるものは
無いような気がします。

子どもからお年寄りまで喜べる
こんな瓦の使われ方っていいですよね♪

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こんなところに

2008-11-18 22:13:00 | その他


以前、大阪に行った時に
こんなものがふと目に付きました。



それは、瓦で出来た「鐘馗さん」
玄関に飾られていました。

こんなところに瓦が使われているのに驚かされました。




鐘馗さんは
自分の家に降りかかる邪気を祓い、守るために取り付けられる
ことが多いそうです。

きっと幸せな家庭に、違いありませんね♪

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飽くなき闘い

2008-11-12 22:33:15 | 仕事の様子


これは、プレスした荒地の余分なところを
ヘラで落としている様子です。



丁寧にめくそを取っていきます。

このヘラには、様々な持ち方があり
瓦師のみなさんは、どう持てば効率よく作業できるか
日々研究しています。

そう、それは野球の選手がバッティングホームを研究し続けるように…



一番オーソドックスな握り方がこれ。
通称“ツーフィンガー”と呼ばれるこの持ち方です。

この持ち方は、指とヘラの密着感がありますが
指に力をいれようとするあまり
上体の力みにつながり



結果、このように荒地を傷つけてしまう事になります。



この持ち方は、“ペングリップ”と呼ばれる持ち方で
指3本ほどでヘラを持ち
余り力をいれず軽く動かす方法です。

ほとんど力が入っておらず、200グラム以下の力で
めくそを落としています。



基本的には、右の紐には右手なのですが
左の紐には使いづらく、移動しなくてはなりません。

しかし近年では、左紐の時には左手に持ち替えて使う
俗にいう“スイッチベラ”の人も増えているらしいです。



少しでも早く、少しでも奇麗な瓦を作れるように
瓦師たちは、努力し続けているのです♪

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秋の大収穫祭

2008-11-10 22:37:12 | ご趣味


ウチの小さな畑で、イモ掘りを友人の皆さんとしました。



普段触りなれている粘土とは違う
畑の土に触れながら、楽しい時間となりました。



娘たちも一生懸命掘っていました。

  

顔より大きなイモが出てきて、大喜び。



掘れば掘るほど、イモが出てきます。



収穫した芋は、すぐに季節はずれのバーベキューでいただきました
少し寒かったけど、ほくほくのイモを食べて
とっても温まりました。

掘りたてのおいしいイモが食べれるのって
ほんと贅沢ですよね。

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一瞬の隙

2008-11-08 00:32:12 | 仕事の様子
1.2.3.4.5.6.7…8枚…
枚数を数えながら
白地をハンガーへと掛けていきます。



9.10.11.12.13.14.15.16…



掛ける途中に素早く行儀を確認

17.18.19.20.21.22.23.24.25

  

ハンガーに掛けるその瞬間に、白地についている
ギザギザを一瞬で落としてしまいます

26.27.28.29.30.31.32.33.34…

「そういえば、今日なにか用事があったような気が…」

          ・
          ・ 
          ・



あ!? 数忘れた!!

一瞬の考え事で、数字を忘れてしまい
大変な事によくなります。

台車一台分の白地の数はだいたいわかるのですが
半端の台車があるため数を数えています。



百枚単位で、“正”の漢字を書いて忘れないように
していますが、思い出せなくて
適当になってしまいます…

もちろん枚数が足らなかったり、多すぎたりです

こんな事になりながらも、頑張って瓦を作っています

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出荷の様子

2008-11-03 18:34:52 | 仕事の様子

は、配達以外では
運送屋さんがトラックに乗って来てくれて
瓦を運転手さんに手渡して、積み込む時があります。



運転手さんに瓦を渡すときに色々な話をします。

まず気になるのが「いそがしいけ?」などといいながら
瓦業界の動きを教えてもらいます。

そしてこれも気になる
「この瓦はどこへ行くの?」と、
出荷先、葺き替えか新築なのか、などの情報を教えてもらいます。

悲しいかな工場で仕事をしているだけだと
瓦の情報は、あまり得る事ができません。

このトラックの荷造りの手伝いは、大事な情報源なのです。

トラックで運ばれる瓦達
立派な屋根になってくれよ~

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