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伊勢箱はじめました。
三重県でよく使われるこの瓦。
瓦のおもしろさ、特徴ともいえる地域、地域の特色。
その地方にしかない瓦は、おもしろいものですね。
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金型を譲って頂いたのですが、手動プレス使用のものでした。
大きな瓦なので、金型もとっても大きいため、
手動でプレスするには、かなりの力が必要です。
しかも、プレス後に金型をひっくり返して落としてプレスしたものを取ります。
至難の業です。
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このレバーの力加減でどれぐらいプレスするか調整します。
トントントントン…
型が重い、その時の気分でプレス回数が違ってくる…
「やめよう…21世紀なのに原始的作業だぜ…」
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という事で、半自動プレス使用に付け替えました。
金型に荒地がひっつかないように、エアー吹きを上下に装着。
プレス後の粘土を吸い上げるための木製吸盤をオーダーメイドで製作。
「おぉ~ 結構経費かかる~
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次は、この口金。
大きな瓦を造るのにしては、小さすぎる口金です。
これでは、粘土をかなり伸ばさなくてはなりません。
粘土を伸ばす事によって、「伸び切れ」という現象が起こります。
これでは、プレス後にヘラで磨かなくてはなりません。
一枚ずつ磨く作業をしていたら、とっても高い瓦になってしまいます。
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ということで、新品の口金を作っちゃいました。
できるだけ瓦の形に近づけて作ってあります。
これなら、粘土をあんまり伸ばさずプレスできるので、
伸び切れがほとんど無くなったはずです。
「まぶしいぐらいピカピカだぜ
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プレスしてみました。
なかなかいい感じに仕上がってきました。
これで何とかいけそうです。
他の瓦屋さんから譲ってもらった金型は、
自分家使用にするのだけで結構な時間と、お金がかかってしまいます。
瓦屋さんはみなさん同じ瓦の作り方でなく、
その家、その家によって少しずつですが違った作り方、工夫をしています。
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焼いてみましたが…
ホッパーに一杯の失敗作
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新しい種類の瓦を造るには、なかなか難しいものです。
伊勢箱との戦いは、まだまだ始まったばかりです。