紐のし屋の日記

「紐のし」っていう瓦を作っている谷池健司製瓦所の四代目社長の瓦つくり日記。

生まれ変わる

2012-03-09 06:00:11 | 工場の様子


瓦屋さんの命ともいうべき窯をこの度修繕、というよりも生まれ変わらす事になりました。



平成6年からおよそ17年間も頑張って瓦を焼き続けてくれた窯です。

阪神淡路大震災が、平成7年の1月17日ですから、
窯が新しくなってすぐ地震で窯の中のコンテナがひっくり返って
大変だったことを思い出しました。

窯を新しくする少し前から、私が瓦に携わるようになりました。
「小さい時から瓦に囲まれ育ったから、瓦屋になろう!」
って事は、まったく思っておらず、「絶対にない!!」と思っていたのですが・・
気がつけばドップリ瓦屋ですもんね。



窯が解体されていく様子は、どこか切ないものです。
「大事に壊して」
よくわからん事を思いながら眺めました。



なかもドンドン作業が進みます。



あちらこちらと、窯が痛んでいました。

壁、天井、ドアの鉄板を新しくするので、
ほとんど新品に近い窯へと生まれ変わります。


17年間もよく頑張ってくれたものです。
瓦屋になった私と共に暮らしてきた思い入れのある窯なので、
リニューアルが待ち遠しいです。